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2007 年度 実績報告書

前立腺癌に対する、次世代分子治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 19591876
研究機関近畿大学

研究代表者

田中 基幹  近畿大学, 医学部, 講師 (30347562)

研究分担者 植村 天受  近畿大学, 医学部, 教授 (90213397)
野澤 昌弘  近畿大学, 医学部, 講師 (00441080)
吉川 和宏  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (60109759)
島田 啓司  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90336850)
デベラスコ マルコ  近畿大学, 医学部, 助教 (20449838)
キーワード前立腺癌 / 分子標的治療 / ペプチド
研究概要

以下の研究目的に従い、研究を遂行している。
1.前立腺癌治療個別化に向けた発現プロファイル解析
PTEN flox/PSA-Creの系を用い、マウス前立腺でPTEN癌抑制伝子を特異的に欠損させ、dysplasia,low grade prostatic intraepithelial neoplasm(PIN),high grade PIN,carcinoma、metastasisの多段階に発癌し、また除睾術を施行しホルモン抵抗性前立腺癌に移行する。PTEN癌抑制伝子は前立腺の癌発生や進展ばかりではなく、ホルモン抵抗性獲得の機序にも関わっている。これらの各段階で前立腺部位からRNAを抽出しcDNAマイクロアレイ解析を行った。目下、データを解析しており次年度以降で、これらの分子を特定しPTENから派生した他の分子との関連を探りヒト前立腺癌の新たな分子マーカーの探索へちなげる。
2.前立腺癌個別化治療への次世代分子治療戦略-in vitro and in vivo-
現行の分子標的薬は多くは化学的に合成されており、副作用が課題である。我々は合成ペプチドを用いた分子標的薬の開発を行っている。目下、p16機能性ペプチドを用いた細胞および動物実験において、特に放射線併用により著しい抗腫瘍効果を認めている。これらを臨床的にフィードバックするにあたり、DDS(drug delivery system)を工夫する必要が結論付けられた。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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