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2009 年度 実績報告書

糖鎖バリデーションシステムを利用したヒト卵細胞の老化と試験管内成熟

研究課題

研究課題/領域番号 19591917
研究機関国立成育医療センター(研究所)

研究代表者

豊田 雅士  独立行政法人国立成育医療研究センター, 生殖・細胞医療研究部, 共同研究員 (50392486)

研究分担者 秦 順一  国立成育医療センター, 名誉総長 (90051614)
梅澤 明弘  国立成育医療センター(研究所), 生殖・細胞医療研究部, 部長 (70213486)
キーワード糖鎖バリデーション / レクチン / 卵子 / 発生
研究概要

本研究では、受精可能となる卵子の発生から成熟過程について細胞表面糖鎖によるバリデーションを試み、その結果として卵子の成熟度を規定する指標を得ることを目的とする。実験は、マウス生殖細胞の胎仔期における分化過程の中で、特に雌配偶子形成過程へと進行する13.5日齢以降の卵巣を摘出して組織切片を作成する。その上で、市販レクチンならびに糖鎖抗体を用いて免疫染色をおこなう。時間軸を通してその変化を丹念に追うことにより卵子細胞内でおこっている現象を、取り囲む環境因子との相互作用とともに検証し特異的糖鎖構造と、それを規定する糖鎖関連遺伝子の発現を検証する。本年は前年までに得られた免疫組織染色により発生・成熟過程にある卵子の状態を規定するレクチンの絞り込みをおこなった。さらに新たな試みとして組織より疎水性画分のタンパク質を抽出してレクチンマイクロアレイ解析をし、網羅的糖鎖構造プロファイルを得た。このプロファイルに基づく統計解析により卵成熟時期特異的なレクチンを選定し、免疫染色の結果との相関を行った。この相関から糖鎖構造に関連する糖転移酵素や糖トランスポーターなどの関連遺伝子の発現動態を定量的RT-PCRで検証した。これまでにデータとして得ている未受精卵での網羅的遺伝子発現解析の情報を加味して、推定された特異的糖鎖構造に関与するタンパク質の探索をし、卵成熟過程での成熟度の指標となるマーカー候補分子を絞り込むことができた。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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