研究概要 |
臨床研究 臨床検体におけるPAX2の発現の測定 1)正常子宮内膜組織15例,子宮内膜異型増殖症5例,子宮体部15例の組織を採取し,DNA,RNAを抽出した。DNAをbisulfite処理をしPAX2のプロモーター領域のメチル化状態を解析する予定。早期診断への応用も視野にいれ,細胞診断後のサンプルを液状検体保存し,メチル化を検索する。 2)蛋白レベルでのPAX2の発現を確認するため,正常子宮内膜10例をコントロールとして,子宮体癌20例に対し,rabil anti-PAX2 polyclonal抗体を用いて免疫組織学検討を行った。免疫組織学的検討では正常子宮内膜においてもPAX2の発現を認めた。PAX2はMuller管由来組織では陽性で,免疫染色では発現量は区別できなかった。癌では,低メチル化により活性が更新していると考えられており,real timePCR法を用いて発現量を比較する必要が示唆された。
|