研究課題
基盤研究(C)
我々は卵巣癌幹細胞に発現する分子を解析し、より卵巣癌幹細胞に特異な分子を見出し、これを標的とした新しい選択的がん治療法を確立すれば期待できる治療成績を得ることが出来るのではという考えから検討を行った。まず細胞周期の休止期GO期を検出する方法にて、癌幹細胞のGO期の細胞では抗癌剤排泄に関与するABCG2とフォークヘッド型転写因子でGO期を制御する遺伝子FOXO3a、ユビキチンリガーゼサブユニットFBw 7の特異発現とABCG2遺伝子を調節するmicroRNAの強発現を見出した。一方、sp細胞の検出法では高頻度のsp細胞を有する明細胞線癌株を見出した。本細胞は臨床像と似た脂肪細胞様の形態を呈し、脂肪細胞に特異的遺伝子PPARγ遺伝子が強発現しており、抗癌剤が効きにくいことおよび未分化維持に関連するのではと推測された。マイクロアレーにてもこの関連の遺伝子が得られた。
すべて 2009
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)
Cancer Sci. 100(8)
ページ: 1118-1127
Cancer Chemother Paharmacol
ページ: 211-216