研究課題/領域番号 |
19591949
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
古田 康 北海道大学, 大学院・医学研究科, 非常勤講師 (60261301)
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研究分担者 |
折舘 伸彦 北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (90312355)
武市 紀人 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教 (40396289)
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キーワード | 突発性難聴 / ベル麻痺 / マイクロアレイ / プロテオーム |
研究概要 |
◎ベル麻痺患者におけるDNAマイクロアレイを用いた解析 初診時と発症2〜3週後の末梢血単核球よりそれぞれRNAを抽出後、T7-based RNA増幅を行った後、ヒト遺伝子約3万個が搭載されたオリゴDNAマイクロアレイを用いて解析を行った。4症例において両病日間で発現差異のある遺伝子を選び出したところα-defensinが同定された。 ◎ベル麻痺患者におけるreal-time PCRを用いた解析 初診時と発症2〜3週後の末梢血単核球よりそれぞれRNAを抽出後、real-time PCRを用いてα-defensinの発現を両病日間で比較した。その結果24症例中8例において発症後にα-defensinの発現が5倍以上に上昇していた。以上から、α-defensinがベル麻痺の発症に関与していることが推定された。今後症例をさらに増やし、また血漿中のα-defensinの発現をELISA法で解析する検討も加える予定である。また、他の因子についてもプロテインチップで解析する予定である。
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