• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

両側下丘への中脳インプラントに関する基礎的研究〜聴覚再獲得を目指して〜

研究課題

研究課題/領域番号 19591952
研究機関東北大学

研究代表者

日高 浩史  東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (40302103)

研究分担者 大島 猛史  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40241608)
キーワード聴覚 / 高度難聴 / 中脳インプラント / 下丘
研究概要

蝸牛神経の高度病変や中枢聴覚路に障害のある高度難聴者には、蝸牛神経核への聴性脳幹インプラントが現在臨床で施行されているが、現在のところ充分な語音明瞭度が得られていないのが現状である。これに代わり、蝸牛神経核より中枢側である下丘への電極インプラント(中脳インプラント)が近年、考案されている。本研究の意義は、下丘が左右近接した部位にあるために同一の手術野で展開できる利点を生かし、従来の人工内耳や聴性脳幹インプラントでは実現困難であった両側への中脳インプラント埋め込みをめざした基礎的知見の構築にある。
上記目的にために、本年度は光学的イメージング法により大脳聴覚野の反応が測定できるシステムを構築した。本システムは大脳に対しては非侵襲的であり、将来、下丘への中脳インプラントが臨床応用される段階でも評価方法として有用であると予想させる。
さらに、本年度は予備実験としてモルモットを用いて下丘に電極を挿入して音刺激に対する反応を観察し、背側から腹側にかけて周波数の層板構造があることを確認した。また、従来、頭蓋骨の薄いマウスを中心に施行されてきた大脳の光学的イメージング法が、主たる実験動物として使用予定のモルモットで可能か、検討した。モルモットはマウスに比べ、頭蓋骨が厚いため、イメージング法は困難とされているが、頭蓋骨をドリルで薄く削ることにより、反応がみられると考えられる。今後、下丘へのインプラント電極の改善をし、本格的な測定が必要である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 聴神経腫瘍の局在とその聴力像について(第2報)2007

    • 著者名/発表者名
      日高浩史
    • 雑誌名

      Audiology Japan 50

      ページ: 359-60

  • [雑誌論文] Retropharyngeal abscess complicated with torticollis: case report and review of the literature2007

    • 著者名/発表者名
      長谷川 純、館田 勝、日高 浩史, ほか
    • 雑誌名

      Tohoku J Exp Med 213

      ページ: 99-104

    • 査読あり
  • [学会発表] 下丘の基礎研究と中脳インプラントにむけた将来への展望2007

    • 著者名/発表者名
      日高浩史
    • 学会等名
      第56回日本耳鼻咽喉科学会東北地方部会連合学会
    • 発表場所
      盛岡
    • 年月日
      2007-07-21
  • [図書] 実力医の履歴書2008

    • 著者名/発表者名
      日高浩史(分担執筆)
    • 総ページ数
      499-499
    • 出版者
      ライフ企画

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi