• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

上気道好酸球増多性疾患へのNKT細胞免疫系の関与と治療へのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19591956
研究機関千葉大学

研究代表者

岡本 美孝  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40169157)

研究分担者 花澤 豊行  千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (90272327)
堀口 茂俊  千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (30293468)
キーワード好酸球性副鼻腔炎 / NKT細胞 / Th2サイトカイン / Th2細胞
研究概要

鼻ポリープを有する慢性副鼻腔炎で手術適応となった患者のポリープを含む副鼻腔粘膜,および鼻閉で下鼻甲介粘膜切除を行った重症通年性アレルギー性鼻炎患者の鼻粘膜を用いて以下の解析を行った。採取した副鼻腔炎粘膜組織ならびに鼻粘膜組織中のIL-4,IL-5,IL-13,IL-6,IFN-γの遺伝子発現をリアルタイム核酸増殖法にて検討したところ,好酸球副鼻腔炎組織,アレルギー性鼻炎鼻粘膜で,好中球優位浸潤の副鼻腔炎組織に比較して有意に高いIL-4,IL-5,IL-13,の発現がみられたが,IL-6,IFN-γ発現についてはいずれも差がみられなかった。また,各組織から好酸球など多核白血球を除いて単核球を分離しての検討でも同様の結果であった。さらに,これら単核球からCD4,ケモカイン受容体(CXCR3,CCR4)を利用したフローサイトメトリーで,好酸球副鼻腔炎,アレルギー性鼻炎組織では,好中球浸潤型副鼻腔炎に比較して有意に多数のTh2細胞浸潤が認められた。一方,Th1細胞につてはいずれの組織にも差は認められなかった。NKT細胞について検討したところ,末梢血中には差が見られなかったが,組織中には喘息を合併した好酸球浸潤型副鼻腔炎組織中に浸潤を認めたが,アレルギー性鼻炎患者鼻粘膜,喘息合併のない好中球浸潤型副鼻腔炎組織中には確認出来なかった。好酸球浸潤も含めて,NKT細胞の気道での活性化の誘導が好酸球性副鼻腔炎の病態の形成に関与することが示唆される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Detection of natural killer T cells in the sinus mucosa from asthmatics with chronic sinusitis2007

    • 著者名/発表者名
      Heizaburo Yamamoto
    • 雑誌名

      Allergy 62

      ページ: 1451-1455

    • 査読あり
  • [学会発表] 慢性副鼻腔炎の病態形成に及ぼす喘息合併の意義2007

    • 著者名/発表者名
      山本 隆三郎
    • 学会等名
      日本アレルギー学会秋季学術大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-11-01

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi