研究課題/領域番号 |
19591968
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
片岡 英幸 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (00224436)
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研究分担者 |
北野 博也 鳥取大学, 医学部, 教授 (20153108)
長谷川 賢作 鳥取大学, 医学部, 講師 (60252847)
花本 美和子 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (40325022)
有井 士郎 鳥取大学, 工学部, 准教授 (80222751)
落合 義孝 鳥取大学, 工学部, 助教 (90032028)
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キーワード | 高速度カメラ / 声門部流速変動 / 声門下圧 / 熱線流速計 |
研究概要 |
【目的】本研究の目的は,声帯直上で計測した呼気流速変動に基づき,声帯振動、呼気流、声門上下圧の連成を考慮した発声機構を明らかにすることである。超小型熱線プローブと高速度ビデオカメラシステムを使用して声門の開閉状態を記録し,さらに詳細に声門開口面積と流速との関係を解析する。また、マイクロチップ圧トランスデューサをファイバースコープへ挿入し、声門上圧、声門下圧と声帯振動の関係、さらには声門上下圧差と声帯振動の関係、声門部流速、声門上下圧差と声帯振動の関係について観測する予定である。 【方法】流速測定:鉗子および吸引用チャンネル付きファイバースコープを鼻腔から挿入する。熱線プローブを先端に装着した生検用ワイヤーを鉗子用チャンネルから挿入し声帯の約1cm上方に固定する。声帯振動により変調された発声時の呼気流速変動を計測する。CTAアネモマスターからの流速の出力電圧は、オシロスコープで常時観測する。 声帯振動観測:ファイバースコープをフォトロン社製デジタル高速度ビデオカメラFASTCAM-MAXに装着する。現有のデジタル高速度ビデオカメラで、512×512ピクセルの解像度で毎秒2000コマまで撮影可能である。 音圧変動測定:今回申請のマイクロチップ圧トランスデューサーをファイバースコープのチャンネル内に挿入し、声門下圧の圧力変動を測定する。この信号波形も高速度カメラのメモリに声帯振動画像と同期した状態で記録する。 【結果】声門が閉鎖している時に流速が最大となり、声門下圧も最大となった。声門で呼気が加速されることで、声門下圧が高まり声帯を持ち上げている可能性があると考えられる。
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