研究概要 |
本研究は, 感覚細胞死を抑制する保護療法を目的として行われた。熱ショック応答という生体に備わる保護機構を利用することから, 副作用が軽微である点, よって長期にわたって治療が可能な点が長所として期待される。内耳における熱ショック応答の役割を充分に明らかにできれば, 将来的に内耳保護療法として臨床に応用できる可能性が高いと考えられる。加齢による進行性難聴モデルマウスを用いて, 熱ショック応答誘導剤が難聴の進行を抑制できることを明らかにし論文化した。また, 加齢によって, 内耳における熱ショック応答が減弱し, 強大音などのストレスに対する耐性が低下することを明らかにしたた。
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