研究課題/領域番号 |
19591985
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
小関 晶嗣 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (80315887)
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研究分担者 |
濱島 有喜 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (30343403)
中村 善久 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (90360023)
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キーワード | 内耳多能幹細胞 / 鼻腔粘膜多能幹細胞 / Nestin / mathl / レチノン酸 / ビタミンB12 / ヘパリン |
研究概要 |
1.内耳多能幹細胞のセルライン確立 胎生18週のマウスから蝸牛組織を採取し、neurosphere法により継代培養をした。内耳組織由来の多能幹細胞が得られたため、これをセルラインとして確立した。免疫染色にてNestinが陽性となり、神経に分化していく可能性が強く示唆された。GFAP、Musashil、GAP-43などの成熟な、あるいは未熟な神経に発現する蛋白については検討中である。 2.鼻粘膜由来多能幹細胞のセルライン確立 胎生18週のマウスから鼻粘膜を採取し、上記と同様にneurosphere法で継代培養をした。鼻粘膜由来の多能幹細胞も得られたため、これもセルラインとして確立された。この細胞も免疫染色でNestinが陽性で、神経に分化していく可能性が強く示唆された。その他の蛋白の発現については現在検討中である。 3.セルラインへの形質導入 これらの組織幹細胞に、mathl(athol)などの転写因子を形質導入する予定である。レチノン酸、ビタミンB12、ヘパリンと共培養し、この幹細胞が神経細胞に分化していくかどうか、形態学的に観察するとともに、免疫染色を用いて神経由来の蛋白が発現するのかどうか、経時的に変化を観察する予定である。
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