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2008 年度 実績報告書

緑内障治療薬の反応性と標的タンパクの遺伝子多型との関連

研究課題

研究課題/領域番号 19592008
研究機関金沢大学

研究代表者

桜井 真由美  金沢大学, 医学系, 助教 (50303269)

キーワード遺伝子 / 薬剤反応性 / 緑内障
研究概要

我々は、これまでに健常人を対象として、ラタノプロストの眼圧下降作用とその作用点であるプロスタグランジンFPレセプター遺伝子の5'非翻訳領域とイントロン1領域の多型(rs3753380、rs3766355)に関連性があることを見出した。そこで、緑内障患者におけるラタノプロストによる眼圧下降作用が、健常人と同様にFPレセプター遺伝子の多型と関連するかどうかを検討している。
外来診察時に緑内障、緑内障疑い、および高眼圧症の患者で、ベースライン眼圧が少なくとも2回以上、ラタノプロスト点眼後眼圧が3回以上あり、本研究に同意が得られた場合に被験者とした。被験者の抹梢血より抽出した遺伝子DNAを用いて、rs3753380、rs3766355に関して多型をタイピングした。これまでに111人に関して眼圧と遺伝子の解析を行った。
対象の年齢は54.0±14.9(平均±標準偏差)歳、男性63人、女性48人だった。基本的に始めに点眼開始した眼の眼圧を検討し、両眼同時点眼の場合は、視野の進行した眼を選択した。また、すでに片眼に点眼がある場合は、ベースライン眼圧のある眼を検討した。ベースライン眼圧2回、ラタノプロスト点眼後3回の眼圧の平均から眼圧下降率を算出した。ベースライン眼圧の平均は16.7±3.3mmHg、点眼後眼圧は14.0±2.5mmHg、眼圧下降率は14.5±12.9%だった。rs3753380の眼圧下降率はCCで16.1±13.0%(45人)、CTで13.5±13.2%(55人)、TTで12.8±11.9(11人)、rs3766355ではAAで14.2±12.2%(23人)、ACで15.1±13.3%(61人)、CCで13.2±13.1%(27人)であり、どちらの多型でも有意な差は見られなかった。引き続き、被験者を増やして解析を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Discrepancy of me Intraocular Pressure Response Between Fellow Eyes in One-eye Trials Versus Bilateral Treatment : Verification With Normal Subjects.2008

    • 著者名/発表者名
      Takahashi M, Higashide T, Sakurai M, Sugiyama K.
    • 雑誌名

      J Glaucoma. 17(3)

      ページ: 169-74

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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