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2008 年度 実績報告書

ROPマウス網膜のプロテオミクストラジェクトリの構築と毛細血管再形成機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19592011
研究機関信州大学

研究代表者

羽二生 久夫  信州大学, 医学部, 助教 (30252050)

研究分担者 小山 省三  信州大学, 医学部, 教授 (00115346)
キーワードプロテオミクス / 網膜 / 未熟児性網膜症 / げっ歯類 / 血管新生
研究概要

未熟児網膜症(ROP)モデルマウスにおける血管新生とその後の退縮・毛細血管再形成までのメカニズムの解明するために、我々はまず、出生後(P)7〜12日目に高酸素暴露を行ってROPモデルマウスを作製した。血管新生とその後の退縮・毛細血管再形成をフルオロセイン潅流後に、蛍光顕微鏡下で確認し、P14(相対的低酸素時)、P17(血管新生最大時)、P21(新生血管退縮時)、P28(毛細血管形成時)の4時系列とさらにP35の1時系列を加えてマウス網膜サンプルの採取と同時系列のコントロール網膜の採取も行った。時系列毎に4個の網膜を1回の2次元電気泳動のサンプルとして網膜を採取、さらに1群につき6回の2次元電気泳動を行う分として合計で240網膜を採取して、2次元電気泳動を行った。泳動ゲルはクーマシーブリリアントブルーで染色し、各群6枚の電気泳動ゲル、合計60枚のゲルの画像解析を行い、各ゲルで600個以上のタンパク質スポットを検出した。その後、各時系列のコントロールと比較し、ROP群で2倍以上、かつ有意差のあるゲル上のスポットを抽出したところ、それぞれの時系列で複数のスポットが見つかり、現在、質量分析計でそのタンパク質の同定を行っている。これとは別に、発達途中で一時的に発現上昇するNDRG1のROPモデルマウスでの発現変化も調べたところ、発現上昇がみられ、血管新生への関与が示唆された。
一方で、血管新生機序の別の観点から、糖尿病網膜症モデルラットを作製し、こちらも2,12週での比較を行い、タンパク質の同定を完了した。これらのタンパク質の中には、直接血管新生に関わるという報告のあるタンパク質は見つからなかったが、いくつかのストレス反応性タンパク質の発現変化があり、血管新生前にストレス反応性タンパク質の関与が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] タンパク質発現軌跡地図.2008

    • 著者名/発表者名
      松本博行
    • 雑誌名

      比較生理生化学 25

      ページ: 139-146

  • [学会発表] Proteomics analysis of diabetic rat retina.2009

    • 著者名/発表者名
      佐野令奈
    • 学会等名
      68th American Diabetes Association
    • 発表場所
      San Francisco, CA U.S.A.
    • 年月日
      2009-06-09
  • [学会発表] NDRG1のマウス網膜での役割2009

    • 著者名/発表者名
      羽二生久夫
    • 学会等名
      第19回生物試料分析科学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-02-22
  • [学会発表] 糖尿病ラット網膜および水晶体のプロテオミクス解析2008

    • 著者名/発表者名
      佐野令奈
    • 学会等名
      第112回日本眼科学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-04-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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