大網由来幹細胞の展開

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19592071
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 形成外科学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 鳥山 和宏 名古屋大学, 医学部・附属病院, 講師 (40314017)
• 研究分担者: 鳥居 修 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60115607) ; 亀井 譲 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10257678) ; 八木 俊路朗 名古屋大学, 医学部・附属病院, 病院助手 (00378192)
• 研究協力者: 北川 泰雄 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (50101168)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 大網 / SVF / 幹細胞 / 分化能

研究概要

お腹の中には、虫垂炎や胃潰瘍の時に癒着して治す大網という組織があります。われわれは、以前より、大網には皮下脂肪と同様に幹細胞(いろいろな細胞に分化できる細胞)が含まれていることを示してきた。本研究では、大網から幹細胞を選び出して培養し、骨や軟骨に分化できる具体的な条件を検討した。大網からの幹細胞では、骨への分化は脂肪からの幹細胞とは異なり、BMP-2といる因子だけを加えることがポイントであった。また、軟骨への分化は脂肪からの幹細胞からの分化と同様にTGF-βの添加が大切であった

研究成果

• [雑誌論文] Differences in blood flow volume and vascular resistance between free flaps : assessment in 58 cases (2009)
  • 著者名/発表者名: Takanari K, Kamei Y, Toriyama K, Yagi S, Torii S
  • 雑誌名: J Reconstr Microsurg 25(1) ページ: 39-45
  • 査読あり
• [雑誌論文] Novel culture system of mesenchymal stromal cells from human subcutaneous adipose tissue (2008)
  • 著者名/発表者名: 2.Iwashima S, Okazaki T, Maruyama S, Saka Y, Kobori M, Omae K, Yamagu chi H, Niimi T, Toriyama K, Kamei Y, Torii S, Murohara T, Yuzawa Y, Kitagawa Y, Matsuo S
  • 雑誌名: Stem Cells Dev 4
  • 査読あり
• [雑誌論文] Analysis of 13 cases with gastroepiploic vessels used as grafts (2008)
  • 著者名/発表者名: Kamei Y, Toriyama K, Yagi S, Torii S
  • 雑誌名: J Reconstr Microsurg 24(7) ページ: 515-518
  • 査読あり
• [学会発表] ラット頭蓋骨骨膜を大網上に移植したときの骨形成と軟骨形成 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鳥山和宏、亀井譲、八木俊路朗、高成啓介、佐藤秀吉、小栗雄介、鳥居修平
  • 学会等名: 第17回日本形成外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-10-03
• [学会発表] ラット頭蓋骨骨膜を大網上に移植したときの骨形成の長期経過 (2007)
  • 著者名/発表者名: 鳥山和宏、亀井譲、八木俊路朗、鳥居修平
  • 学会等名: 第16回日本形成外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2007-10-12
• [学会発表] ラット頭蓋骨骨膜を大網上に移植したときの早期骨誘導の検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 中里公亮、亀井譲、鳥山和宏、八木俊路朗、鳥居修平
  • 学会等名: 第16回日本形成外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2007-10-12