研究概要 |
真性ケロイドにおけるHtrAlの局在を決定するため、インフォームドコンセントを得た患者検体より、パラフィンブロックを作成し、Human HtrAl probeを用いたin situ hybridizationならびに抗HtrAl抗体を用いた免疫組織学的染色を6例に行った。 その結果、HtrAl遺伝子及び蛋白は、ケロイド病変部の辺縁に強く発現する傾向がみられた。今後引き続き、症例数を増やし、この傾向が真性ケロイドに一貫するものかを確証する予定である。また、哺乳類細胞用発現vector, pcDNA3.1(-)にhuman HtrAlの蛋白コード領域全長が挿入されたプラスミド作製を完了した。Lipofectamine 2000,Optifect (Invitrogen)を用いて、293細胞にこのプラスミドを導入したところ、HtrAl蛋白が発現、分泌されていることが確認できた。今後、正常皮膚由来、ケロイド由来線維芽細胞にて導入を行い、変化を観察する。
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