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2007 年度 実績報告書

生体内組織工学における血管柄付再生脂肪の研究-1再生脂肪の由来を確かめる

研究課題

研究課題/領域番号 19592076
研究機関徳島大学

研究代表者

橋本 一郎  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (70314870)

研究分担者 中西 秀樹  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90164235)
山野 雅弘  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00380048)
松尾 伸二  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (60437639)
キーワード生体内組織再生 / 脂肪由来幹細胞
研究概要

組織や臓器を研究室や工場の培養室で創り出す組織工学Tissue Engineeringは、すでに培養皮膚や培養軟骨に応用され臨床で患者に使われ始めている。しかしながら、多くの器官や臓器は複数の細胞からなる複雑な構造を持っていることと組織への血行が必要であるため、現在のTissue Engineeringの手法を用いてシャーレの中で作ることはできていない。そのため、組織や臓器を生体内で再生させるin situ Tissue Engineeringの研究も散見される。生体の複雑な構造がいかに形成され維持されているのかは、分子生物学的なメカニズムの解明が行なわれているにも関わらず、依然よくわからないのが現状である。生体が持っている再生と維持のメカニズムを全体として利用して組織を再生させることをめざしているのがin situ Tissue Engineeringである。
さらに複雑な構造を持つ組織には血行が必要であるが、再生臓器に血行を付加することは生体内で組織を再生させることが不可欠であると考えられる。脂肪細胞は血行が保持されなければ移植できない組織であることは形成外科的には常識であるが、顔面半萎縮症や乳房切除術後の患者をはじめとして整容的に脂肪移植を必要とすることものは多い。本年度はマウスの大腿にチャンバーを取り付け、チャンバー内に再生される組織を検討した。現時点では組織の形成状況は良好ではなく、改善を重ねる必要がある。一方、患者脂肪細胞からの体性幹細胞の分離には成功した。次年度からは分離された脂肪由来幹細胞を用いて、異所性の骨再生や血管柄付組織再生の実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Flap Monitoring by transcutaneous PO2 and PCO2:Importance of Transcutaneous PCO2 in Determining Follow-up Treatment for Compromised Free Flaps2007

    • 著者名/発表者名
      Ichiro Hashimoto, ほか
    • 雑誌名

      J Reconstr Microsurg 23

      ページ: 269-274

  • [雑誌論文] Analysis of skin graft survival using green fluorescent proteintransgenic mice2007

    • 著者名/発表者名
      Shinji Matsuo, ほか
    • 雑誌名

      J Med Invest 54

      ページ: 267-275

  • [学会発表] ラット鼠径部組織再生チャンバーにおける血管新生に対するNADPH oxidaseの役割2007

    • 著者名/発表者名
      橋本一郎、虫酉透樹
    • 学会等名
      第16回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2007-10-11

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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