研究課題/領域番号 |
19592083
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
西本 聡 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30281124)
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研究分担者 |
垣渕 正男 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50252664)
河合 建一郎 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (80423177)
福田 健児 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70351814)
妻野 知子 兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (90449877)
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キーワード | 骨髄液 / 骨髄細胞 / 血小板 / 再生医療 / 慢性虚血肢 / 皮膚潰瘍 / 多血小板血漿 |
研究概要 |
最近、血小板濃縮血漿(PRP)が安価で安全なサイトカインの供給源として注目されてきており、慢性皮膚潰瘍の治療に有効との報告もみられる。またこのPRPを分離する手法と同じ方法で骨髄液を濃縮すると骨髄液中の血小板のみならず骨髄細胞も同時に濃縮できる。(Nishimoto, et. al.Wound Repair Regen.2007;15(1).)骨髄細胞はいわゆる幹細胞を含み虚血肢や虚血心筋内に注射することで血管再生をはじめとする組織再生に役立つことが注目されている。 慢性虚血肢の創傷治癒遅延に対する末梢血および骨髄血由来のPRP(各々pb-PRP,bm-PRPと略す)の効果をウサギ慢性虚血肢モデルを用いて検証した。 【方法】ウサギの一側後肢の外腸骨動脈から膝窩、伏在動脈分岐までの大腿動脈を結紮、摘出した。これにより後肢は内腸骨動脈からの側副血行のみで栄養されることとなり虚血状態となる。3週間後虚血肢下腿内側に2x2cmの皮膚欠損創を作成した。pb-PRP群では耳介の静脈から得た末梢血2mlを遠心分離してpb-PRP200μlを創床に注射した。bm-PRP群では腸骨を穿刺して吸引した骨髄液2mlを遠心分離してbm-PRP200μlを創床に注射した。虚血生食群は生理食塩水200μlを創床に注射した。また健常肢下腿内側に2x2cmの皮膚欠損創を作成し生理食塩水を200μl創床に注射し健常群とした。経時的に創傷の上皮化状態を観察し、未上皮化面積を測定した。 【結果】健常群と虚血生食群間では7日目、21日目で未上皮化面積の有意な差を認め、虚血が創傷治癒の遅延をもたらしていることが確認された。pb-PRP群は虚血生食群との間に差を認めることができなかった。bm-PRP群は7日目、14日目、21日目において虚血生食群、pb-PRP群との間に有意な差が見られ、創傷治癒促進の効果があることが示された。
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