呼気ガス分析による血中一酸化炭素ヘモグロビン(COHb)濃度連続測定を応用した極低侵襲心拍出量測定法(EGA法)を開発し、その正確性を肺動脈カテーテル熱希釈法(TD法)と比較し検証した。肺動脈カテーテルを留置したICU入室患者12名各2回心拍出量をEGA法およびTD法にて測定し一致度をBland-Altman法にて解析した。EGA法とTD法とのlimit of agreementは-0.26±0.49L/min、TD法のcoefficient of repeatabilityは1.00L/minで、EGA法による心拍出量測定の正確性はTD法と同等以上であると結論された。EGA法は心拍出量測定におけるTD法のより低侵襲な代替となることが期待される。
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