研究課題/領域番号 |
19592102
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 格夫 日本医科大学, 医学部, 助教 (30409205)
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研究分担者 |
鈴木 崇生 日本医科大学, 医学部, 助教 (40328810)
増野 智彦 日本医科大学, 医学部, 助教 (00318528)
山本 保博 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70125079)
相星 淳一 東京医科歯科大学, 医学部付属病院, 講師 (50256913)
小池 薫 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10267164)
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キーワード | 熱傷 / 細菌感染症 / 多臓器障害 / 免疫栄養 |
研究概要 |
熱傷に伴う細菌感染は重症患者ほど高頻度に続発するが、熱傷・敗血症から多臓器不全を呈すると致死的合併症につながる。しかしその発生機序は十分に解明されていない。我々は重症熱傷患者を対象に血清IL-18を測定した結果、IL-18の上昇は熱傷面積や多臓器不全との相関を認め、病態の解明にIL-18とその他の関連メディエーター(IFN-γ,IL-12,IL-4,IL-10)の変動の把握は病態を理解する上でとても重要である。また、侵襲時における免疫増強栄養剤の効果が国際的に期待されているが、熱傷での効果はまだ確立していないのが現状である。本研究ではラットに熱傷を与え、その後1週間目に細菌感染を与える。熱傷後・細菌感染後の腸管障害、肺障害と各臓器でのメディエーター産生また血清への放出について検討する。また免疫機能低下時における栄養素の役割についても検討し、実際の臨床現場への栄養投与確立へと結び付けることを目的とする。本年度の研究は熱傷モデルの確立と栄養素の静脈投与と経腸栄養の投与における基礎的実験系の確立を行った。熱傷受傷させる際に専用の器を作成し熱傷モデルの安定化が可能となった。また、熱傷受傷後から細菌感染の間に栄養素を投与する際に自由摂取ではなく経腸的な持続注入を用いることで栄養素のラット間における同量投与の安定化を可能とした。熱傷モデルにおける臓器障害発生メカニズムが検討できるよう、現在モデル確立中である。
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