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2008 年度 実績報告書

シスタチンCの結合タンパクの検索と骨形成における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19592117
研究機関九州大学

研究代表者

城戸 瑞穂  九州大学, 大学院・歯学研究院, 准教授 (60253457)

研究分担者 渡邉 敏之  九州大学, 大学院・歯学研究院, 学術研究員 (70367522)
檀上 敦  佐賀大学, 医学部, 助教 (80452712)
キーワードシスタチンC / Two-Hybrid法 / 骨芽細胞 / 破骨細胞
研究概要

シスタチンCは、非糖鎖性のアミノ酸120残基からなる分子質量13.359ダルトンの-本鎖のポリペプチドで、システインプロテアーゼインヒビターの一種としてよく知られている。細胞外に分泌されるシスタチンCは、唾液や乳汁、尿、脳脊髄液に多く分布しており、近年、ES細胞が神経幹細胞への分化をシスタチンCが促進することや、海馬の細胞の増殖因子として働くとの報告もされ、再生療法を目指した研究においても有望な分子として着目されつつある。われわれはシスタチンCが骨芽細胞の分化を促進させ、硬組織形成を向上させることを見出した。そこで、シスタチシCの機能を明らかにするためにYbast Two hybrid法によりbinding proteinを解析し、9個の既知の候補タンパクを見出した。その中で、複数の独立したクローンとしてとれてきたS100Bタンパクとの関係を検索した。S100Bは、単量体(S100β)分子質量10.7kDaのポリペプチドで、helix-loop-helix(EF-hand)を2つ有しCaイオンとの結合能を持っている。そして、水中においては主に2量体(S100B)として存在していることが知られている。S100Bは神経膠細胞で高発現していることが報告されており、神経細胞の伸展、細胞増殖、3分化、アポトーシスなどに関するさまざまな機能が報告されているが、骨代謝における役割については知られていない。本研究課題により、骨芽細胞においてシスタチンCがS100Bと発現していることをRT-PCRおよびWestern blotting、免疫細胞化学により確認した。さらに相互作用の有無をGST-pull down assayによりマウス骨および脳組織で確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 骨折修復促進剤2008

    • 発明者名
      城戸瑞穂, 渡辺敏之, 檀上敦, 田中輝男, 上辻大輔, 小野愛子, 芹澤篤
    • 権利者名
      国立大学法人九州大学及び雪印乳業株式会社
    • 産業財産権番号
      特願2008-294445
    • 出願年月日
      2008-11-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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