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2008 年度 実績報告書

ヒト甘味・うま味受容体T1Rファミリー遺伝子の転写調節領域の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19592121
研究機関九州歯科大学

研究代表者

豊野 孝  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10311929)

研究分担者 豊島 邦昭  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10112559)
瀬田 祐司  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (90291616)
キーワードT1Rファミリー / 甘味受容体 / うま味受容体 / プロモーター / 転写因子
研究概要

T1Rファミリー(T1R1, T1R2, T1R3)はうま味および甘味受容に関与している。この中でうま味受容に関与するT1R1遺伝子の転写調節機構は殆ど明らかになっていない。T1R1は味蕾以外にも、小腸、大腸および肝臓においてその発現が認められている。そこで本研究ではTIR1の発現が認められたヒト胆管由来細胞株HuCCT1およびヒト結腸由来細胞株Caco-2を用いて、プロモーター領域の検索および解析を行った。
HuCCT1およびCaco-2を用いたルシフェラーゼアッセイにより、ヒトT1R1遺伝子の-118〜-1(開始コドン:+1)にプロモーター領域の存在が明らかになった。さらに推定Sp1結合配列(-118〜-108)に欠失または部位特異的変異の導入を行い、ルシフェラーゼアッセイを行ったところ、T1R1の転写効率の大幅な(86%の)減少が認められた。この結果により推定Sp1結合配列がT1R1の転写の活性化に関与していることが推測された。次にSp1抗体を用いたゲルシフトアッセイにより、スーパーシフトバンドが検出されたことから、推定Sp1結合配列に結合する蛋白質はSp1であることが明らかになった。さらに、HuCCT1におけるSp1の過剰発現により転写活性が上昇することがルシフェラーゼアッセイにより明らかになった。
以上の結果よりヒトT1R1遺伝子においてその上流領域の-118〜-1(開始コドン:+1)にプロモーター領域が存在し、その領域中のSp1結合配列にSp1が結合することによりT1R1の転写を活性化していることが明らかになった。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (10件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ヒト甘味受容体T1R2遺伝子のプロモーター領域の解析2008

    • 著者名/発表者名
      豊野孝, 瀬田祐司, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌 15

      ページ: 405-406

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 消化器系における甘味受容体の機能2008

    • 著者名/発表者名
      豊野孝, 瀬田祐司, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 雑誌名

      九州歯科学会雑誌 62

      ページ: 143-146

  • [雑誌論文] Nicotinic receptor subtypes in rat subfornical organ neurons and glial cells2008

    • 著者名/発表者名
      K. Ono, T. Toyono, K. Inenaga
    • 雑誌名

      Neuroscience 154

      ページ: 994-1001

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高齢者における血清性ステロイドと味覚感度との関連2008

    • 著者名/発表者名
      安細敏弘, 瀬田祐司, 豊野孝, 園木一男, 吉田明弘, 粟野秀慈, 邵仁浩, 濱崎朋子, 高田豊, 竹原直道, 豊島邦昭
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌 15

      ページ: 511-512

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mashl欠損による味蕾細胞分化への影響2008

    • 著者名/発表者名
      豊野孝, 瀬田祐司, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌 15

      ページ: 349-352

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒト甘味受容体T1R2遺伝子のプロモーター領域の解析2008

    • 著者名/発表者名
      豊野孝, 瀬田祐司, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 学会等名
      BMB2008(第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20081209-20081212
  • [学会発表] Based on the ultrastructures of cell lineages in the developing rabbit foliate taste buds.2008

    • 著者名/発表者名
      Tovoshima, K., Seta, Y., Tovono, T., Kataoka, S.
    • 学会等名
      The 6^<th> international symposium on molecular and neural mechanisms of taste and olfactory perception.
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20081202-20081203
  • [学会発表] 味蕾3型細胞の分化におけるMash1の役割2008

    • 著者名/発表者名
      瀬田祐司, 豊野孝, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 学会等名
      第50回歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20080923-25
  • [学会発表] ヒト甘味受容体T1R2遺伝子のプロモーター領域の解析2008

    • 著者名/発表者名
      豊野孝, 瀬田祐司, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 学会等名
      第50回歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20080923-25
  • [学会発表] 高齢者における血清性ステロイドと味覚感度との関連2008

    • 著者名/発表者名
      安細敏弘, 瀬田祐司, 豊野孝, 園木一男, 吉田明弘, 粟野秀慈, 邵仁浩, 濱崎朋子, 高田豊, 竹原直道, 豊島邦昭
    • 学会等名
      日本味と匂学会第42回大会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      20080917-20080920
  • [学会発表] Mash1欠損による味蕾細胞分化への影響2008

    • 著者名/発表者名
      瀬田祐司, 豊野孝, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 学会等名
      日本味と匂学会第42回大会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      20080917-20
  • [学会発表] ヒト甘味受容体T1R2遺伝子のプロモーター領域の解析2008

    • 著者名/発表者名
      豊野孝, 瀬田祐司, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 学会等名
      日本味と匂学会第42回大会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      20080917-20
  • [学会発表] ヒト甘味受容体T1R2遺伝子のプロモーター領域の解析2008

    • 著者名/発表者名
      豊野孝, 瀬田祐司, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 学会等名
      第68回九州歯科学会総会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20080531-20080601
  • [学会発表] Mash1による味蕾III型細胞の分化制御2008

    • 著者名/発表者名
      瀬田祐司, 豊野孝, 片岡真司, 豊島邦昭
    • 学会等名
      第68回九州歯科学会総会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20080531-20080600
  • [学会発表] 味覚情報伝達における性ステロイド-エストロゲンの機能解析2008

    • 著者名/発表者名
      豊島邦昭, 瀬田祐司, 豊野孝, 片岡真司, 安細敏弘, 竹原直道, 高田豊
    • 学会等名
      第68回九州歯科学会総会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20080531-20080600
  • [備考]

    • URL

      http://www2.kyu-dent.ac.jp/depart/2kaibou/Site/HOME.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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