研究課題/領域番号 |
19592136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
春原 正隆 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (70287770)
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研究分担者 |
宮戸 真美 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (00386252)
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研究協力者 |
村田 英崇 日本歯科大学, 大学院・生命歯学研究科, 大学院生
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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キーワード | 歯学 / 歯髄 / Wntシグナル / 遺伝子発現 |
研究概要 |
近年幹細胞の自己複製制御にWntシグナルが関与していることが注目されているが、歯胚形成過程におけるWntシグナル制御機構を詳細に解析している研究は国内外において見当たらない。歯胚形成過程におけるWntシグナルの関与に関して詳細に検討するため、免疫染色法によりbeta-cateninタンパク質の局在について解析を行った結果、beta-cateninタンパクは歯胚の全領域で検出され、エナメルノットの細胞質には強い発現が認められた。さらにエナメルノット直下の歯髄間葉細胞においては、核に明瞭なシグナルが認められる細胞が多数確認された。また、in situ hybridization法にてbeta-catenin遺伝子発現状況を解析した結果、上下顎の切歯歯胚および大臼歯歯胚においてbeta-catenin遺伝子の発現が認められた。 また、Wnt遺伝子は、in situ hybridization法による解析の結果、エナメルノットおよびエナメル器直下の歯乳頭に発現が認められ、免疫染色法による解析の結果においても、エナメルノットおよびエナメル器直下の歯乳頭においてWntタンパクの発現が確認された。 他方、Wntシグナルに関与するシグナルの一つとしてPKCが同定されているが、免疫染色法による解析の結果、歯乳頭間葉細胞においてPKC-isoformタンパクの発現が認められ、beta-cateninタンパクの発現状況とほぼ一致した結果が得られた。さらにin situ hybridization法による解析においても、エナメル器直下の歯乳頭およびエナメルノットにおいてPKC-isoform遺伝子の発現が確認された。 以上の結果より、エナメルノットおよび歯髄間葉細胞において、Wnt、beta-catenin、PKCの共発現が認められたことから、canonicalおよびnon-canonical Wnt signaling pathwayがエナメル器および歯髄形成過程に関与している可能性が示唆されたものと考えられる。
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