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2009 年度 実績報告書

GTPシクロヒドロラーゼの内在性アンチセンスRNA:発現機構と生理的機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19592157
研究機関明海大学

研究代表者

中西 信夫  明海大学, 歯学部, 講師 (20118574)

研究分担者 栗原 琴二  明海大学, 歯学部, 講師 (10170086)
渡部 省二  山口大学, 医学系研究科, 教授 (30113020)
キーワードnatural antisense RNA / GTP cyclohydrolase 1 / tetrahydrobiopterin / nitric oxide synthase / RNA interference / transcriptome / transcriptional regulation / post-transcriptional regulation
研究概要

テトラヒドロビオプテリン(BH4)は一酸化窒素やモノアミン性神経伝達物質の生合成を制御する因子で,生体内のBH4濃度は神経機能,血管機能に重大な作用を及ぼす。筆者らはBH4生合成の律速酵素であるGTPシクロヒドロラーゼ1 (GCH)に内在性アンチセンスRNA (GCH naRNA)が存在することを見いだしその発現機構と生理的機能を研究している。
1) GCH naRNAとmRNAの同時定量:total RNA標品中のGCHセンスRNA (mRNA)とGCH naRNAを同時に測定するため,mRNAあるいはnaRNAとハイブリダイズする合成DNA(20-30塩基)を加えてハイブリッドを形成させた後,RNase H処理を行いmRNAあるいはnaRNAのどちらかを分解した後にリアルタイムRT-PCRを行う方法を検討している。添加する合成DNAの位置はPCRで用いるプライマー対の内部に設定する。
2) 内在性GCHnaRNAの5'末端:ラットGCH mRNAの構造(NM_024356)については1016塩基まで登録されているが,マウスGCHの完全長mRNAは2764塩基(NM_008102)である。マウスおよびラットGCHゲノムの配列よりラットGCH mRNAの完全長は2758塩基と推定される。5'RACE法によるGCH naRNAの5'末端分析の結果,mRNAのヌクレオチド位置2710, 2558, 2467, 2326に相当する4種の末端が得られた。短いものが掃いRNA鎖から分解されたものかどうか検討中である。
3) GCH mRNAは終止コドンが851-853の位置にあり異様に長い3'UTRを有する。この3'UTR部分に結合するmiRNAが存在すること,またGCH naRNAもこの部分に対応する配列を持つので,それらmiRNAのGCH naRNAに対する作用を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Regulation of kallikrein 1b26(klk1b26)expression in mouse submandibular gland by post-transcriptional modification of its mRNA2009

    • 著者名/発表者名
      Kurihara, Kinji
    • 学会等名
      36th International Congress of Physiological Science(IUPS 2009)
    • 発表場所
      Kyoto, Japan
    • 年月日
      2009-05-30

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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