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2008 年度 実績報告書

慢性歯周炎の及ぼす上皮-間葉相互作用の機能解明による臨床治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19592167
研究機関東北大学

研究代表者

下西 充  東北大学, 病院, 助教 (40302153)

キーワード免疫・感染・炎症 / マラッセの上皮遺残
研究概要

我々はマラッセの上皮遺残由来上皮細胞と歯根膜由来線維芽細胞を同一シャーレ内で共培養することにより、その細胞間相互作用に関する研究を行ってきた。この培養系において、上皮一間葉組織間に存在する基底膜の構成成分である細胞外マトリックスのType IVコラーゲンおよびラミニンの発現が確認された。SIBLING(Small Integrin-Binding LIgand N-linked Glycoprotein) familyの一つBone sialoproteinは、特異的に潜在型MMP-2を活性型MMP-2にすることが知られている。本研究では、MMP-2がTypeIVコラーゲンの分解活性を持つことから、上皮細胞-線維芽細胞間の境界部におけるBone sialoproteinおよびMMP-2, -14の発現に関する検討を行った。上皮細胞と線維芽細胞の境界部において、Bone sialoproteinは免疫染色法、In situ hybridization法共に線維芽細胞で発現がみられたが、上皮細胞ではその発現は確認されなかった。一方、MMP-2は免疫染色法では、上皮細胞に強く発現したが、In situ hybridization法では、MMP-2のmRNAはむしろ線維芽細胞側でその発現がみられた。MMP-14は免疫染色法、In situ hybridization法共に上皮細胞でその発現が強くみられた。RT-PCR法では、Bone sialoproteinおよびMMP-2のmRNAは共培養することによって強く発現し、相互作用による強い誘導が観察された。一方、MMP-14のmRNAの発現に有意差はなかった。上皮細胞-線維芽細胞間の境界部におけるMMP-2は、線維芽細胞側で発現した後、相互作用によって発現した上皮細胞側のMMP-14に引き寄せられ、Bone sialoproteinによって境界部で活性化されることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 培養ヒト歯根膜由来上皮細胞および線維芽細胞間におけるBonesialoproteinおよびMatrix metalloproteinase-2の発現2008

    • 著者名/発表者名
      下西充、遠藤直樹、齋藤修、小松正志、菊池雅彦
    • 学会等名
      日本歯科保存学会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      2008-11-06
  • [学会発表] MMP-2 and MMP-14 Expressions by Epithelial-mesenchymal Interactions in vitro2008

    • 著者名/発表者名
      Mitsuru Shimonishi, et.al.
    • 学会等名
      International Association of Dental Research
    • 発表場所
      Canada. Toronto
    • 年月日
      2008-07-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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