研究課題/領域番号 |
19592180
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
松田 幸子 昭和大学, 歯学部, 助教 (50266178)
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研究分担者 |
荒木 和之 昭和大学, 歯学部, 准教授 (50184271)
岡野 友宏 昭和大学, 歯学部, 教授 (20124688)
山本 松男 昭和大学, 歯学部, 教授 (50332896)
宮澤 康 昭和大学, 歯学部, 講師 (90219775)
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キーワード | 全顎エックス線検査 / 検査頻度 / 歯周治療 / メンテナンス / 検査間隔 / 口内法エックス線検査 / 後ろ向き調査 |
研究概要 |
歯科治療における画像検査のガイドラインを作成の基礎資料として、エックス線撮影頻度の現状と傾向について検討を行った。エックス線検査依頼が比較的多い歯周治療科を受診している患者のエックス線検査の頻度について調査を行った。調査期間は平成16年12月より平成17年3月までとし、それまでに放射線科にエックス線の撮影を依頼された患者で、メンテナンス期に入っている可能性の高い患者として、初診が平成15年以前の202名を今回の調査対象とした。今回対象にした患者の平均年齢は61.3歳、男性62名、女性80名であった。初診から現在までの平均来院年数は6.9年(最短は3年1ケ月、最長は19年9ケ月)であった。この期間内における全顎口内法X線撮影の回数は平均2.34回である。内訳は0回が22名、1回が49名、2回が53名、3回が34名、4回が23名、5回が9名、6回が6名、7回が5名8回が1名であった。パノラマエックス線撮影回数の平均は0.19回であった。口内法X線撮影回数の平均は全顎撮影も含めて8.14回/年、年間で部分的に撮影された口内法エックス線撮影の枚数は平均6.93枚/年であった。年間平均口内法全顎撮影は0.40回/年と2.5年に一度の頻度で全顎口内法撮影を行っていることが明らかになった。エックス線検査のブランクについても検討した。ブランクが2年以上あいたかどうかの有無(ブランクありが110例、なしが92例)で2群に分類し検査頻度の違いについて検討した。t検定の結果、検査を行わなかったケースは検査を受けていたものよりも、年間の全顎口内法撮影頻度、年間の部分的口内法撮影頻度が統計学的に有意に多くなる傾向にあった。以上の結果を踏まえて、今後の研究予定として予定しているエックス線撮影の必要性のアンケート調査を行う際に、来院の頻度、間隔についても質問内容に含めていく必要があることが示唆された。
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