象牙質齲蝕侵入細菌におけるクオラムセンシング機構の実態の解明

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19592204
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 保存治療系歯学
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 尾崎 和美 徳島大学, 大学院・ヘルスパ イオサイエンス研究部, 教授 (90214121)
• 研究分担者: 中江 英明 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (30227730) ; 菅 俊行 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60243713) ; 高橋 加奈子 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (80403715)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 象牙質齲蝕 / 象牙細管 / 齲蝕原性細菌 / バイオフィルム / クオラムセンシング

研究概要

細菌は増殖する過程で他の細菌同士との情報伝達に用いる化学物質を分泌し, その濃度を感知しながら, 自身の特定物質の分泌を制御している。これをクオラムセンシングという。ヒトの歯, 特に象牙質にできた齲蝕の中でひしめき合うように棲息する細菌のクオラムセンシング機構が, どのような因子で制御されているかを検索したところ, バイオフィルムの形成や糖の代謝に関わる遺伝子がこの機構に影響を及ぼすことが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Human gingival fibroblasts express functional chemokine receptor CXCR6 (2009)
  • 著者名/発表者名: Hosokawa Y., Hosokawa I., Ozaki K., Nakae H., Matsuo T.
  • 雑誌名: Clin Exp Immunol 156 ページ: 413-418
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cytokines differentially regulate CXCL10 production by IFN-gamma or TNF-alpha stimulated-human gingival fibroblasts (2009)
  • 著者名/発表者名: Hosokawa Y., Hosokawa I., Ozaki K., Nakae H., Matsuo T.
  • 雑誌名: J Periodontal Res 44 ページ: 225-231
  • 査読あり
• [雑誌論文] CC-Chemokine Ligand 17 in periodontal diseases : expression in diseased tissues and production by human gingival fibroblasts (2008)
  • 著者名/発表者名: Hosokawa Y., Hosokawa I., Ozaki K., Nakae H., Matsuo T.
  • 雑誌名: J Periodontal Res 43 ページ: 471-477
  • 査読あり
• [雑誌論文] Adrenomedullin suppresses tumor necrosis factor alpha-induced CXC chemokine ligand 10 production by human gingival fibroblasts (2008)
  • 著者名/発表者名: Hosokawa I., Hosokawa Y., Ozaki K., Nakae H., Matsuo T.
  • 雑誌名: Clin Exp Immunol 152 ページ: 568-575
  • 査読あり
• [雑誌論文] 象牙質一歯髄境界部における侵入細菌の局在性に関する免疫組織学的研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中西正, 尾崎和美, 松尾敬志
  • 雑誌名: 日本歯科保存学雑誌 51 ページ: 63-71
  • 査読あり
• [雑誌論文] CXC chemokine ligand 16 in periodontal diseases : expression in diseased tissues and production by cytokine-stimulated human gingival fibroblasts (2007)
  • 著者名/発表者名: Hosokawa Y., Hosokawa I., Ozaki K., Nakae H., Matsuo T.
  • 雑誌名: Clin Exp Immunol 149 ページ: 146-154
  • 査読あり
• [雑誌論文] Proinflammatory effects of muramyldipeptide on human gingivaI fibroblasts
  • 著者名/発表者名: Hosokawa I., Hosokawa Y., Ozaki K., Yumoto H., Nakae H., Matsuo T.
  • 雑誌名: J Periodontal Res (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] Adrenomedullinはヒト歯肉線維芽細胞のCXCL10産生を抑制する (2008)
  • 著者名/発表者名: 細川育子
  • 学会等名: 第56回国際歯科研究学会日本部会総会・学術大会
  • 発表場所: 愛知県, 愛知学院大学歯学部
  • 年月日: 2008-11-29
• [学会発表] ヒト歯肉線維芽細胞は機能的にCXCL6を発現している (2008)
  • 著者名/発表者名: 細川義隆
  • 学会等名: 第129回日本歯科保存学会秋季学術大会
  • 発表場所: 富山県, 富山国際会議場
  • 年月日: 2008-11-06
• [学会発表] To11-likeReceptorLigands刺激が誘導する単球のCCL20産生に及ぼすAdrenomedullinの影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 細川育子
  • 学会等名: 第129回日本歯科保存学会秋季学術大会
  • 発表場所: 富山県, 富山国際会議場
  • 年月日: 2008-11-06
• [学会発表] カテキンはOncostatinMが誘導するヒト歯肉線維芽細胞のCXCLIOおよび接着分子発現を抑制する (2008)
  • 著者名/発表者名: 細川義隆
  • 学会等名: 第51回秋季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: 三重県, 四日市市文化会館
  • 年月日: 2008-10-19
• [学会発表] ヒト歯肉線維芽細胞におけるTLR41igandが誘導するCXCL10産生に及ぼすAdrenomedullinの影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 細川育子
  • 学会等名: 第51回秋季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: 三重県, 四日市市文化会館
  • 年月日: 2008-10-19
• [学会発表] Th17 Cytokines Enhance CCL20 Production by Human Gingival Fibroblasts (2008)
  • 著者名/発表者名: Hosokawa Y.
  • 学会等名: 86th General Session & Exhibition of the International Association for Dental Research
  • 発表場所: Toronto, Canada
  • 年月日: 2008-07-05
• [学会発表] Pro-inflammatory Roles of NOD2 in Human Gingival Fibroblasts (2008)
  • 著者名/発表者名: Hosokawa I.
  • 学会等名: 86th General Session & Exhibition of the International Association for Dental Research
  • 発表場所: Toronto, Canada
  • 年月日: 2008-07-05
• [学会発表] Flagellinがヒト歯肉線維芽細胞のサイトカイン産生および接着分子発現に与える影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 細川義隆
  • 学会等名: 第128回日本歯科保存学会春季学術大会
  • 発表場所: 新潟県, 朱鷺メッセ
  • 年月日: 2008-06-06
• [学会発表] Toll-like Receptor Ligands刺激が誘導する単球のIL-1beta産生に及ぼすAdrenomedullinの影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 細川育子
  • 学会等名: 第128回日本歯科保存学会春季学術大会
  • 発表場所: 新潟県, 朱鷺メッセ
  • 年月日: 2008-06-05
• [学会発表] Adrenomedullinがヒト歯肉線維芽細胞のToll-like Receptor Ligands誘導サイトカイン産生に与える影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 細川育子
  • 学会等名: 第51回春季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: 埼玉県, 大宮ソニックシティ
  • 年月日: 2008-04-25
• [学会発表] Toll-1ike receptor ligandsがヒト歯肉線維芽細胞のCXCL10産生に与える影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 細川義隆
  • 学会等名: 第51回春季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: 埼玉県, 大宮ソニックシティ
  • 年月日: 2008-04-25
• [学会発表] Streptococcusmutan5の病原性におけるスクロース輸送系遺伝子の役割について (2008)
  • 著者名/発表者名: 木村智子
  • 学会等名: 第81回日本細菌学会総会
  • 発表場所: 京都府, 国立京都国際会館
  • 年月日: 2008-03-24
• [学会発表] Adrenomedullinがヒト歯肉線維芽細胞のサイトカイン産生に与える影響の解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 細川育子
  • 学会等名: 第127回日本歯科保存学会秋季学術大会
  • 発表場所: 岡山県, 岡山コンベンションセンター
  • 年月日: 2007-11-08
• [学会発表] Streptococcus mutansの病原性におけるスクロース輸送系遺伝子の役割について (2007)
  • 著者名/発表者名: 木村智子
  • 学会等名: 第126回日本歯科保存学会春季学術大会
  • 発表場所: 埼玉県, 大宮ソニックシティ
  • 年月日: 2007-06-07
• [図書] メディカルサイエンス微生物検査学 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大学検査科学専攻微生物学教員懇談会編
  • 総ページ数: 374(分担 : 311p-321p)
  • 出版者: 近代出版
• [図書] う蝕学-チェアサイドの予防と回復のプログラム- (2008)
  • 著者名/発表者名: 田上順次, 花田信弘, 桃井保子編集
  • 総ページ数: 255(分担 : 69P-79P)
  • 出版者: 永末書店