再生促進因子を応用した根尖部歯周組織再生療法の開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19592219
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 保存治療系歯学
• 研究機関: 福岡歯科大学
• 研究代表者: 阿南 壽 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80158732)
• 研究分担者: 泉 利雄 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (40248547) ; 榮田 太郎 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (60425246)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 根尖性歯周炎 / 再生医療 / エナメルマトリックスタンパク / 生体活性ガラス / マクロファージ / BMP-2

研究概要

ラット根尖病変モデルを用いて、エナメルマトリックスタンパク(EMD)および生体活性ガラス(BAG)の根尖部歯周組織に及ぼす影響について、免疫組織化学的に解析した。その結果、EMDの応用によりラット根尖病変の治癒は促進され、TGF-β1を発現した抗炎症性マクロファージの一時的な増加と持続的なBMP-2を発現した修復性マクロファージの増加が、根尖部歯周組織再生のトリガーとなる可能性が推察された。また、BAGは高い骨伝導能を有する優れた生体材料であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Expression of TGF-β1 during the healing process of rat periapical lesions. (2008)
  • 著者名/発表者名: Hisashi ANAN, Hiroshi MATSUURA, Masahiro YONEDA, Shigeki MATSUYA, Toshio IZUMI, Kazuhiko YAMADA, Takao HIROFUJI, Noriyoshi MATSUMOTO, Taro EIDA, Akie FUKUSHIMA, Chieki SHIGEYAMA
  • 雑誌名: J Fukuoka Dent Coll 33 ページ: 133-146
  • 査読あり
• [雑誌論文] The wound healing process of injured pulp tissues using Emdogain[○!R]gel. (2008)
  • 著者名/発表者名: Hikaru Kaida, Takafumi Hamachi, Hisashi Anan, Katsumasa Maeda
  • 雑誌名: J Endod 34 ページ: 26-30
  • 査読あり
• [雑誌論文] The role of macrophages in the periodontal regeneration using Emdogain[○!R]gel. (2008)
  • 著者名/発表者名: Naoya Fujishiro, Hisashi Anan, Takafumi Hamachi, Katsumasa Maeda
  • 雑誌名: J Periodont Res 43 ページ: 143-155
  • 査読あり
• [雑誌論文] 生体活性ガラスの歯科領域への応用 (2008)
  • 著者名/発表者名: 松家茂樹, 泉利雄, 阿南寿
  • 雑誌名: The Journal of Dental Engineering 167 ページ: 31-33
  • 査読あり
• [学会発表] ヒト歯根膜細胞における炎症性サイトカインによるSOCSの発現 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福島晶絵, 岡部幸司, 松本典祥, 片山知子, 茂山千英子, 泉利雄, 阿南壽
  • 学会等名: 第129日本歯科保存学会秋季大会
  • 発表場所: 富山国際会議場
  • 年月日: 20081106-07
• [学会発表] 歯周病原性細菌に対する宿主応答-マウス膿瘍モデルを用いた免疫組織学的検討- (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉兼透, 米田雅裕, 阿南壽, 山田和彦, 鈴木奈央, 内藤徹, 岡田一三, 岩元知之, 桝尾陽一, 廣藤卓雄
  • 学会等名: 第129日本歯科保存学会秋季大会
  • 発表場所: 富山国際会議場
  • 年月日: 20081106-07
• [学会発表] エムドゲインゲルの根尖部歯周組織創傷治癒に及ぼす効果に関する免疫組織学的解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 松本典祥, 阿南 壽, 泉利雄, 松浦洋志, 榮田太郎
  • 学会等名: 第35回福岡歯科大学学会総会
  • 発表場所: 福岡県歯科医師会館大ホール
  • 年月日: 2008-12-14
• [学会発表] Suppressor of cytokine signaling (SOCS) 新規相互因子の検索 (2007)
  • 著者名/発表者名: 福島晶絵, 泉利雄, 阿南壽
  • 学会等名: 第34回福岡歯科大学学会総会
  • 発表場所: 福岡県歯科医師会館大ホール
  • 年月日: 2007-12-09
• [学会発表] 加齢に伴うラット根尖病変におけるIL-1発現細胞の動態変化 (2007)
  • 著者名/発表者名: 松本典祥, 泉利雄, 松浦洋志, 榮田太郎, 片山知子, 福島晶絵, 岸保光, 白水一崇, 宮地久崇, 佐藤寛子, 阿南壽
  • 学会等名: 第34回福岡歯科大学学会総会
  • 発表場所: 福岡県歯科医師会館大ホール
  • 年月日: 2007-12-09