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2009 年度 実績報告書

カスタムインプラントに適した歯科CAD/CAM用チタン合金の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19592223
研究機関東北大学

研究代表者

菊地 聖史  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (50250791)

研究分担者 高田 雄京  東北大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (10206766)
高橋 正敏  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (50400255)
稲垣 亮一  東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (60260444)
キーワードチタン合金 / 歯科用合金 / CAD / CAM / インプラント / 切削性
研究概要

切削力が純チタンより低かった試作Ti-20%AgとTi-30%Agについて、切削性をより詳しく調べるために、工具-被削材熱電対法による切削温度の測定を試みた。測定した熱起電力から切削温度を求めるためには、工具に対する各被削材金属の熱電能を知る必要があるので、純チタン、Ti-Ag合金、工具のコンスタンタンに対する熱電能を試作装置で求め、金属の熱電能から工具の熱電能を引いた値を工具に対する金属の熱電能とした。なお、同試作装置によって熱電能を求める方法は、歯科用合金の種類の判別にも応用できる可能性があることが分かった。Ti-20%Agは、使用した工具に対する熱電能の値が小さく、切削時の熱起電力も小さかったため、切削温度を求めるのが困難であった。一方、Ti-30%Agは、純チタンより切削温度が高かったが、市販合金のTi-6Al-4VやTi-6Al-7Nbより低かった。切削力や工具寿命から見た機械加工性に優れているにもかかわらずTi-Ag合金の切削温度が純チタンより高かった理由として、チタンを合金化したことによって熱伝導率が低下し、切削熱の被削材への放熱効果が低下した可能性が考えられた。銀の添加量が20%から25%のTi-Ag合金は、純チタンより切削力や工具寿命から見た機械加工性に優れ、硬さや強さが大きく、純チタンに匹敵する耐食性を有していることから、カスタムインプラント用として適していると結論された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Dental alloy sorting by the thermoelectric method2010

    • 著者名/発表者名
      Masafumi Kikuchi
    • 雑誌名

      European Journal of Dentistry 4

      ページ: 66-70

    • 査読あり
  • [学会発表] Development of dental free-cutting titanium alloys2009

    • 著者名/発表者名
      Kikuchi M, 他
    • 学会等名
      Processing and Fabrication of Advanced Materials 18
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      2009-12-12
  • [学会発表] 試作Ti-Ag合金の切削温度からみた切削性2009

    • 著者名/発表者名
      菊地聖史, 他
    • 学会等名
      第54回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      鹿児島市
    • 年月日
      2009-10-02

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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