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2009 年度 実績報告書

SPECTを応用した義歯床下骨組織の経時的・定量的骨代謝回転の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19592225
研究機関東北大学

研究代表者

横山 政宣  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (20396500)

研究分担者 佐々木 啓一  東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30178644)
小山 重人  東北大学, 病院, 准教授 (10225089)
佐々木 洋人  東北大学, 大学院・歯学研究科, 大学院非常勤講師 (60431582)
キーワード骨代謝 / 有床義歯 / 骨シンチグラフィー
研究概要

本研究では、ラットの臼歯を抜歯した後実験義歯を装着し、歯槽骨、義歯床下顎堤および顎関節部においての骨リモデリングの様相をSPECTによる骨シンチグラフィーを用いて経時的に観察することを目的としている。
平成21年度においては、実験用義歯に3.3×2.4mmのひずみゲージ(KFG-02-120-C1、共和電子)を設置してラットに装着。人工歯部に負荷される力の大きさに応じた電圧変化をマルチ入力データ収集システム(NR500、キーエンス社)にて記録し、パーソナルコンピューターに転送後分析した。動物実験に先立ち、ひずみゲージを実験用義歯と同じ材質のレジンで包埋し、ひずみゲージのヒステリシスを評価した。
また、骨シンチグラフィー所見に対応する骨組織での組織反応を検証するため、義歯床下組織をH-E染色にて観察し組織学的観察を行った。義歯装着群の粘膜上皮では厚さに変化は見られなかった。また、粘膜下結合組織は圧平され膠原線維は骨表面に近い部位で密度を増して走行していた。炎症性細胞の浸潤は認められなかったことから、骨シンチグラフィーにて観察されたTc-99m-MDP 76MBqの集積値の上昇は炎症によるものではなく、骨組織のリモデリングの亢進によるものであることが裏付けられた。すなわち骨に加わるメカニカルストレスの変化に適応するための生体反応として骨代謝活性に変化が生じ骨のリモデリングが生じたものと考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Dynamic changes in bone metabolism in the rat temporomandibular joint after molar extraction using bone scintigraphy.2009

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama M, Atsumi T, Tsuchiya M, Koyama S, Sasaki K.
    • 雑誌名

      European Journal of Oral Sciences 117(4)

      ページ: 374-379

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Evaluation of Bone Metabolism of Temporomandibular Joint by using high resolution PET scanner2009

    • 著者名/発表者名
      M.Yamamoto, M.Yokoyama, S.Koyama, Y.Funaki, Y.Kikuchi, K.Nakamura, K.Nakazawa, H.Yamazaki, K.Ishii, K.Sasaki
    • 雑誌名

      Interface Oral Health Science 1

      ページ: 190-192

    • 査読あり
  • [学会発表] 即時荷重,早期荷重負荷の相違がインプラント周囲骨代謝活性に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      山本未央, 横山政宣, 小山重人, 佐々木洋人, 佐々木啓一
    • 学会等名
      日本口腔インプラント学会学術大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20090925-20090927
  • [学会発表] 窒素含有bisphosphonateの骨との結合におよぼすetidronateの効果に関する分子イメージング的検討2009

    • 著者名/発表者名
      山本未央, 横山政宣, 高橋春江, 遠藤康男, 佐々木啓一
    • 学会等名
      歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      20090909-20090911

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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