研究概要 |
(1)咀嚼機能評価について 本研究は,咀嚼障害患者を治療する歯科開業医に対して簡便な咀嚼能力評価法を確立し,ネットワークを活用した診断支援と治療方針の助言を行うシステムを構築することを目的としている。また,義歯使用患者に対して欠損状態や義歯の使用状況と満足度,鉤歯・残存歯の状態とを比較し,基準値を明らかにしホームページにて利用しやすい形式で公開することにより,補綴装置の機能回復について客観的な評価が可能になる。 (2)嚥下機能評価について 嚥下障害患者に対しては,携帯型超音波診断装置を用いて新たな嚥下診断支援モデルと嚥下指導を行う体制も同時に構築していく。超音波診断装置を用いた診断支援については,最初は正常者で機能評価を行なう。検査手技が確定後,関連病院で比較的健康な高齢者で嚥下機能診断が可能か行い,データをインターネット経由で転送して遠隔診断支援の実証実験を行ないたい。本研究の最終目的は高齢者の咀嚼・嚥下機能障害に対する遠隔診断支援システムの確立である。
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