研究分担者 |
若林 一道 大阪大学, 臨床医工学融合研究教育センター, 特任助教(常勤) (50432547)
山崎 隆治 大阪大学, 臨床医工学融合研究教育センター, 特任講師(常勤) (40432546)
荘村 泰治 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (10154692)
矢谷 博文 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (80174530)
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研究概要 |
歯列形態の分析や歯列と顔面の統合を行う際.歯列模型の3次元データを使用する。しかし,レーザ計測では歯列模型を複数方向から分割計測し,合成することで死角部分を補う必要があり,合成時の煩雑な作業や誤差などの問題点があった.そこでX線CTによる歯列模型計測の有用性を評価することを目的とし,3次元構築したデータの形態再現性,3次元形状のCT値による影響について検討を行った.まず、閾値の違いが石膏歯列模型の3次元構築の精度に及ぼす影響について検討した.上顎石膏歯列模型をCT装置を用いて計測した.得られたDICOMデータを3次元ボリュームレンダリングソフトウェア(VGStudio MAX1.1, Volume Graphics)を用い0,200,600,1000,1400の5種類のCT値を閾値として3次元構築した後,STLデータに変換した.次にこのデータを3次元モデリングリングシステム(PHANToM DESKTOP, SensAble Technologies)に取り込み,CG像上で歯列間の距離を求め,歯列模型をデジタルノギスで計測した値と比較し,形態再現性や寸法精度を検討した.その結果CT値1000において3次元像の計測値は模型実測値の99.61±0.47%と最も近い値を示した.以上の結果から,石膏歯列模型の寸法を最も正確に再現するためには,CT値=1000を選択するのが良いと考えられた.またマイクロCTを用いて各種インプラント体の計測を行い、当大学で主に用いているインプラント体の3次元データの取得を行った.
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