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2008 年度 実績報告書

インプラント頸部骨吸収を抑制するためのインプラント体およびアバットメントデザイン

研究課題

研究課題/領域番号 19592235
研究機関大阪大学

研究代表者

中野 環  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (40379079)

研究分担者 矢谷 博文  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80174530)
山田 真一  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (00252693)
キーワードインプラント / アバットメント / 骨吸収
研究概要

埋入されたインプラント体はアバットメントを連結し,上部構造を装着することによって,周囲骨レベルがインプラント体の第一スレッド附近まで約1,5mm程度低下し,その結果としてインプラント周囲軟組織のレベルも低下するとされている.その原因のひとつは力学的要因によるものであると想定される.審美的インプラント治療において,インプラント頸部骨吸収を防止することは,長期にわたる審美性の維持にとって非常に重要な課題である.インプラント頸部骨吸収を防止すること,言い換えればインプラント周囲の結合織性付着を下方へ移動させず,可能な限り長期的に上方に位置付けさせることができるような,インプラント体のデザイン,アバットメントのデザインおよびインプラント体とアバットメントの連結部の形態を模索しなくてはならない.本研究では,インプラント頸部骨吸収を抑制するインプラント体およびアバットメントデザインを模索し、審美的インプラント治療の指標を確立することを目的とした.今回は検討したインプラント体およびアバットメントのデザインは,1)インプラント体の直径に対して、やや直径の小さいアバットメントを連結することで、インプラント体のプラットフォーム上に結合織性付着を位置付けさせる,いわゆるプラットフォームスイッチングテクニックを用いたデザイン,2)インプラント体とアバットメントを一体型とし連結部をなくしたワンピース型インプラントデザイン,3)インプラント体のプラットフォームに,隣接面を高く,唇舌側を低くしたプラットフォーム形態を付与したスキャロッフ型インプラントデザイン,とした.これらのインプラントおよびアバットメントデザインを有する上顎中切歯のモデルを製作し検討を行った結果,いずれのデザインにおいても応力の集中は同様の傾向を示したものの,その値に関してはやや異なり,インプラント体およびアバットメントデザインを工夫することで,インプラント頚部骨吸収をある程度抑制できる可能性があることが示唆された.

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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