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2007 年度 実績報告書

有床義歯患者の行動科学的研究とその応用 -患者の解釈モデルは理解できるか?-

研究課題

研究課題/領域番号 19592240
研究機関広島大学

研究代表者

田口 則宏  広島大学, 病院, 講師 (30325196)

研究分担者 小川 哲次  広島大学, 病院, 教授 (50112206)
田中 良治  広島大学, 病院, 助教 (50304431)
河村 誠  広島大学, 病院, 講師 (10136096)
笹原 妃佐子  広島大学, 病院, 助教 (40144844)
キーワード有床義歯 / 医療面接 / 解釈モデル
研究概要

本研究では、まず有床義歯患者の行動科学的検討を実施する上で必要となる基礎データを採取した。また、実際に模擬患者の協力のもと、解釈モデルをコントロールしたシナリオを用いることにより、「診断」の正確性を検討するなど、患者の有する特異性が医療の質へ及ぼす影響について検索した。さらに以上の結果から、卒後臨床研修における有床義歯患者への医療コミュニケーション教育プログラムの構築を行う予定である。これらの研究計画において現時点で具体的に実施できていることは以下の通りである。
1.本院における有床義歯に問題を抱える初診患者の内、本実験の趣旨を理解してくれた患者に対して基礎データの採取を行っている。予想に反し、ターゲットとする患者の来院数が極めて少なく、当初の計画が遅れているため、次年度も引き続き調査を継続する予定である。
2.1の理由により患者側からの基礎データがそろわない可能性を考慮し、歯科医療者側に対して高齢者、特に有床義歯患者とのコミュニケーションに関するアンケート調査を実施した。本学歯学部学生(約100名)、臨床初期研修医(38名)に対して実施しており、今後引き続き本院教職員および広島県歯科医師会会員に対して調査を拡大していく予定である。
3.本結果を教育プログラム構築へ結びつけるために、一般市民の協力を得て模擬患者の養成講座を実施した。残念ながら有床義歯を装着した市民の参加は得られなかったが、全5回コースにより4名の成人模擬患者の養成を行い、平成19年度広島大学病院歯科医師臨床研修における総括的評価のためのAdvanced OSCEへ模擬患者としてトレーニングとして参加させた。次年度は彼らに解釈モデルをコントロールしたシナリオに基づくシミュレーショントレーニングに参加してもらったり、CSAやOSCEにおける医療面接およびインフォームドコンセントで、初期研修歯科医の学習成果を検証していく予定である

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] AMEE (Association for Medical Education in Europe) 2007参加報告2008

    • 著者名/発表者名
      田口 則宏
    • 雑誌名

      日本歯科医学教育学会雑誌 (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 歯科医師臨床研修における新たな教育環境評価法の可能性2007

    • 著者名/発表者名
      田口 則宏
    • 雑誌名

      日本歯科医学教育学会雑誌 23

      ページ: 154-161

    • 査読あり
  • [学会発表] 義歯にまつわるコミュニケーション2007

    • 著者名/発表者名
      田口 則宏
    • 学会等名
      第10回日本コミュニケーション学会中国四国支部大会第2回医療コミュニケーション教育研究セミナー(併催)
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2007-12-15

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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