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2008 年度 実績報告書

炭酸アパタイトを用いた骨置換材の創製

研究課題

研究課題/領域番号 19592243
研究機関山口大学

研究代表者

有働 公一  山口大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (60145266)

研究分担者 上山 吉哉  山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00168668)
キーワード生体材料 / 骨補填材 / 炭酸アパタイト / 3次元連通気孔
研究概要

炭酸アパタイトのフォームを調製することにより、天然の骨と同様に骨芽細胞により骨形成され、破骨細胞により骨吸収される骨置換材ができないか、さらに、炭酸基の濃度あるいはフォームの気孔サイズを変えることで、骨吸収の速度を制御できるのではないかと考えた本研究(計画)の2007年度の目的は3次元連通気孔をもった骨のリモデリングサイクルにより吸収置換される炭酸アパタイトフォームを調製するシステムを提案する事にある。
α型リン酸三カルシウムのフォームを焼結法により作製し、リン酸アンモニウム水溶液を用いて水熱処理をし、フォームの形状を保ったまま炭酸アパタイトに変換することで炭酸アパタイトフォームを作製する事が可能な事を明らかにした。また、水熱処理時に使用するリン酸アンモニウム水溶液の濃度を調整することにより、炭酸アパタイトフォームの炭酸濃度を0%から7%までの任意の濃度に調整可能であることも明らかにした。炭酸アパタイトフォームの炭酸濃度を変えることによって骨吸収の速度を制御可能であると思われる。
しかしながら、この方法では圧縮強さの高いフォームを作ることが困難であることが明らかになってきた。それは、αリン酸三カルシウム粉末をウレタンフォームの表面に単に付着させただけで焼結する事によってフォームを作製するために、リン酸三カルシウム粉末問の隙間を除去する事が困難で見かけの密度が低くなり、圧縮強さの低いフォームしか作製できなかったためと思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Fabrication of macroporous carbonate apatite foam by hydrothermal conversion of a-tricalcium phosphate in carbonate solutions2009

    • 著者名/発表者名
      H. Wakae
    • 雑誌名

      Journal of Biomedical Materials Research Part A 88A

      ページ: 957-963

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Fabrication of low-crystallinity hydroxyapatite foam based on the setting reaction of a-tricalcium phosphate foam2009

    • 著者名/発表者名
      S. Karashima
    • 雑誌名

      Journal of Biomedi cal Materials Research Part A 88A

      ページ: 628-633

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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