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2008 年度 実績報告書

埋入トルク値に基づくインプラント補綴治療の新しいプロトコールの展開

研究課題

研究課題/領域番号 19592247
研究機関九州大学

研究代表者

木原 優文  九州大学, 大学病院, 医員 (40419536)

研究分担者 荻野 洋一郎  九州大学, 大学病院, 助教 (50380431)
鮎川 保則  九州大学, 大学病院, 講師 (50304697)
古谷野 潔  九州大学, 歯学研究院, 教授 (50195872)
キーワード細胞・組織 / 歯学 / 病理学
研究概要

本概究では、イヌの顎骨にインプラント埋入する際にどの程度のトルク値がかかっているのかを測定し、この測定値がオッセオインテグレーションの獲得や咬合負荷に対してどのような影響を与えるのかを検討するものである。前年度では、オッセオインテグレーションの獲得に関し、組織学的観察を行ってきたが、良好なオッセオインテグレーションを獲得できている群とそうでない群の双方が確認された。そこで、今年度は、オッセオインテグレーションの獲得の程度を組織学的に行うことに併せて、共振周波数解析(Osstell(R))でインプラント安定指数値(Implant Stability Quotient:ISQ値)を比較することとした。本研究における実験群としては、適正トルク群(25〜35Ncm)と高トルク群(3Ncm以上)の2郡を設定し、また、測定と標本作製は、2週後、4
週後に行った。
最初の実験では、GC社製の実験用インプラント(X線解析、組織学的解析のみ、4週のみ)をもちいておこなった。両群ともに組織学的解析では一部に骨吸奴を認めたが、高トルク群においてはその骨吸収が大きいものであった。次に、NobelBiocare社製のインプラントを用いて上記の解析に加え、至ISQ値の測定を行った。インプラントを変更すると、オッセオインテグレーションを獲得できなかったインプラントもみられたが、X線解析、組織学的解析では、高トルクになると骨接触率が低下し、一部には骨吸収が大きいものが認められた。また、ISQ値については、適正トルク群では高いISQ値が認められたのに対し、高トルク群では、十分な初期固定が得られているものの、ISQ値は低くなった。経時的に観察すると、2週後では、オッセオインテグレーションが獲得できていないものもみられ、4週後では、高トルク群ではISQ値が低いものも認められた。
以上の結果より、高トルク群では良好な初期固定を示すものの、一部、骨吸収を起こすものが認められたり、ISQ値が低くなったりするものがみられることが考えられた。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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