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2007 年度 実績報告書

納豆菌が産生するポリ-γ-グルタミン酸の義歯安定剤および保湿剤としての応用

研究課題

研究課題/領域番号 19592254
研究機関九州歯科大学

研究代表者

有田 正博  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (50184289)

研究分担者 鱒見 進一  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70181659)
キーワード納豆菌 / グルタミン酸 / 義歯安定剤 / 保湿剤
研究概要

納豆菌が産生するボリ-γ-グルタミン酸(以下、γ-PGA)について、義歯安定剤への応用について検討した。まず、PGA溶液の濃度と粘度との関係について、B粘度型計(B1型、(株)東京計器)を用いて検討した。試料はPGA粉末を0.5、1.0、2.0、3.0、4.0%になるように10%エチルアルコール水溶液に溶解して調整した。測定した範囲でPGA濃度と粘度は直線関係にあった。さらにエチルアルコール存在下および非存在下で粘度を測定した結果、10%エチルアルコールの存在下では1.2倍の粘度を示すことがわかった。次にPGA溶液の粘度と粘着性の関係について検討した。粘着力は実験口蓋床を用いて計測した粘着力を用いた。粘着力の目標値を300gとすると、それに相当するPGA溶液の粘度は27.110mPa・sであり、300gの張力を与えるPGA濃度は4.4%であることがわかった。PGA粉末をエチルアルコールに溶かして口蓋床に塗布した場合、口蓋粘膜のヒリヒリ感が強く、PGA濃度の低い1%、2%の場合ほど顕著で、口腔に応用するためには溶媒として問題があると考えられた。一方、PGAを含有したジェルタイプ(PGA1%、グリセリン5%、キサンタンガム10%、パラベン0.01%)も試作して、実験口蓋床での張力の検討を行なった。PGA粉末+水の場合の実験値が400〜500gに対し、試作品は装着30分後においても160〜180gであり(唾液のみ70〜80g)、感覚的には十分義歯安定効果があると思われた。PGA溶液の濃度とレオロジカル性質については実験方法を検討し、また基本粘着力計測については計測装置の試作まで行なった。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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