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2009 年度 自己評価報告書

ヒドロキシアパタイトで被覆した骨伝導型多孔質インプラントの開発と骨伝導機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19592257
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関北海道医療大学

研究代表者

遠藤 一彦  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (70168821)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワード口腔インプラント / ヒドロキシアパタイト / 骨伝導性 / 多孔質チタン / 表面改質
研究概要

口腔インプラントの骨埋入部をハイドロキシアパタイト(HA)薄膜でコーティングする表面処理法は、骨伝導性の付与に有効である。しかし、多孔質な表面に対しても均一なHA薄膜を簡便に形成できる方法は、未だ開発されていない。表面に形成されたポーラス構造の空隙に骨の侵入を早期に実現できる骨伝導型多孔質インプラントが開発され、骨とインプラントフィクスチャーとの機械的結合が強化されれば、インプラントの初期固定が向上するばかりでなく、短いインプラントの使用が可能となり、臨床上きわめて有用であるものと考えられる。
そこで本研究では、多孔質なインプラントフィクスチャーに対しても、高い骨伝導性を有するHA薄膜を細孔の内部まで均一に形成するコーティング法を確立することを目的としている。また、口腔インプラントは生体内で高い耐食性を有していなければならないことから、コーティング前後における純TiならびにTi合金の耐食性を評価する。具体的には、(1)HA薄膜形成時の基盤加熱温度やHA薄膜の熱処理条件と析出したHAの結晶性や溶解性との関係を調べる、(2)HA薄膜の溶解性とpH緩衝能との関係を明らかにし、骨伝導モデルを理論的に構築するための基礎データを得る、(3)HAコーティング前後における純TiやTi合金の耐食性を評価する、(4)(1)~(3)の基礎データに基づいて、溶解性およびpH緩衝能を調整したHA薄膜を均一にコーティングした多孔質インプラントを創製する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 液相析出法を用いてTi表面に形成したHA薄膜の溶解性とpH緩衝能.2009

    • 著者名/発表者名
      遠藤一彦、橋本正則、長野二三、大野弘機
    • 学会等名
      第54回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      鹿児島
    • 年月日
      2009-10-02
  • [学会発表] TiNコーティングした純Tiの酸性フッ化物溶液中における耐食性.2009

    • 著者名/発表者名
      長沼広子、赤沼正康、高薄紀男、遠藤一彦、橋本正則、長野二三、大野弘機、越智守生
    • 学会等名
      第54回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      鹿児島
    • 年月日
      2009-10-02
  • [学会発表] Ptコーティング併用高温酸化処理を施した純Tiの酸性フッ化物溶液中における腐食挙動.2009

    • 著者名/発表者名
      遠藤一彦、亀澤広子、橋本正則、長野二三、越智守生、大野弘機
    • 学会等名
      第53回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      東京(タワーホール船堀)
    • 年月日
      2009-04-11
  • [学会発表] 酸性フッ化物溶液中におけるTiおよびTi合金の腐食挙動.2008

    • 著者名/発表者名
      遠藤一彦、亀澤広子、越智守生、大野弘機、山根由朗
    • 学会等名
      第51回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      横浜(鶴見大学)
    • 年月日
      2008-04-27
  • [学会発表] Mec hanism ofHydroxyapatite Film For mation on Titanium Substrate by T hermally Induced Liquid-phase Depo sition Method.2007

    • 著者名/発表者名
      K. Endo, M. Tamura, H. Ohno
    • 学会等名
      International Dental Ma terials Congress 2007
    • 発表場所
      angkok, Thailand
    • 年月日
      2007-11-24

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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