研究概要 |
54名の被験者をアクリル系軟性裏装材使用総義歯使用装着群(軟性群)27名,通法義歯装着群27名に無作為割り付けを行い,治療終了後追跡調査を行っている.装着1年後の装着状況は軟性群27名において,義歯使用継続中の患者が23名,義歯を使用していない患者が4名であった.一方,通法群27名においては,義歯使用継続中の患者が19名,義歯を使用していない患者が8名であった.カイ二乗検定の結果,両群間において義歯使用の割合の差は認められなかった.装着2年後の装着状況は軟性群27名において,義歯使用継続中の患者が17名,義歯を使用していない患者が10名であった.一方,通法群27名においては,義歯使用継続中の患者が13名,義歯を使用していない患者が14名であった.カイ二乗検定の結果,両群間において義歯使用の割合の差は認められなかった.装着3年後の装着状況は軟性群27名において,義歯使用継続中の患者が5名,義歯を使用していない患者が21名であった.一方,通法群27名においては,義歯使用継続中の患者が10名,義歯を使用していない患者が17名であった.カイ二乗検定の結果,両群間において義歯使用の割合の差は認められなかった.装着4年後の装着状況は軟性群27名において,義歯使用継続中の患者が5名,義歯を使用していない患者が21名であった.一方,通法群27名においては,義歯使用継続中の患者が10名,義歯を使用していない患者が17名であった.カイ二乗検定の結果,両群間において義歯使用の割合の差は認められなかった.装着3年から4年にかけて未装着者数は増加しなかった.
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