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2008 年度 実績報告書

歯科用レジンボンドダイヤモンド軸付き砥石の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19592265
研究機関武蔵工業大学

研究代表者

佐藤 秀明  武蔵工業大学, 工学部, 准教授 (00196263)

キーワード歯科補綴学 / 歯科理工学 / 歯冠修復物 / 陶材焼付鋳造冠 / 歯科用陶材 / 咬合調整 / 歯科技工用軸付き砥石 / 精密研磨
研究概要

本研究の目的は,臨床応用を目的とした歯科技工用軸付き砥石開発に関する新しい試みとして,レジンボンドダイヤモンド軸付き砥石を製作し,その研磨性能を評価することである.さらに,多結晶ダイヤモンドを,これまでほとんど例のない固定砥粒(砥石)として使用することを試みる.多結晶ダイヤモンドは,遊離砥粒としては,これまで多くの使用例があり,単結晶ダイヤモンドより研磨性能が優れている.現在,半導体材料,光学部品等の研磨に数多く使用されているが,遊離砥粒としての使用が主で,固定砥粒(砥石)としての使用例はほとんど報告されていない.
そこで,具体的な研究目標としては,第一に,本軸付き砥石で歯科用セラミックス(陶材)を研磨し,臨床において,従来より多く使用されている陶材焼付鋳造冠の表面の最終仕上げであるグレーズ面と同等の滑沢面を得ること.第二に,軸付き砥石の研磨性能を評価できる実験装置を製作し,歯科用セラミックスの研磨加工に関する資料を系統的に構築することである.軸付き砥石専用の横軸型研磨装置を製作し,レジンボンドダイヤモンド軸付き砥石により,チェアーサイドにおける咬合調整後を想定した表面粗さを付与した陶材の試験片の研磨加工を行い,表面粗さおよび光沢度を測定した.実験は,研磨速度,研磨押付け荷重および結合剤の縦弾性係数を変化させて行い,研磨面性状は顕微鏡により観察した.本研究の結果,実験条件が研磨面性状に及ぼす影響を明らかにすることができ,研磨面の表面粗さは,グレーズ面の表面粗さとほぼ同等の値が得られた.新たに製作した軸付き砥石専用の横軸型研磨装置により,軸付き砥石の研磨性能の評価が可能となり,今後,新たに開発される,歯科技工用軸付き砥石の性能評価にも応用が可能である.よって,本研究で得られた結果は,歯科理工学ならびに歯科補綴学の分野に,大いに貢献できるものと考える.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 軸付きダイヤモンド砥石による歯科用陶材の研磨加工2009

    • 著者名/発表者名
      向後 淳史
    • 学会等名
      平成20年度(社)日本補綴歯科学会西関東支部総会・学術大会
    • 発表場所
      神奈川県歯科保健総合センター/神奈川県歯科医師会館
    • 年月日
      2009-01-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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