研究課題/領域番号 |
19592284
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
近津 大地 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (30343122)
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研究分担者 |
高戸 毅 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (90171454)
小笠原 徹 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20359623)
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キーワード | COX-2 / 骨折治癒 / 膜性骨 / ノックアウトマウス |
研究概要 |
1.COX-2ノックアウト々ウスを用いた顎顔面骨(膜性骨)骨折モデルの作製 COX-2ノックアウトマウスおよび野生型マウス(8週齢雌、18-22g)は、チャールズ・リバー・ジャパンより購入した。マウスの頭蓋冠を露出させて、直径4mmのデルマパンチで頭蓋冠の片側を硬膜直上まで骨切りを行い、骨片が十分可動することを確認し、頭皮を再縫合した。実験動物は各12匹とした。 2.骨治療過程における分子・組織学的解析 (1)飼料作製法および観察法:手術直後、手術後2、4、8、12週目に体重を測定してから安楽死させた。『頭,蓋冠を摘出し、4%ホルマリンで固定。そして、軟X線撮影、CT撮影を行い、骨折治癒経過を画像にて評価検討した。次に、骨形成様式を検討するために、トルイジンブルー染色、ヘマトキシリンーエオジン染色を行った。 (2)分子生物学的検討:頭蓋冠骨折周囲におけるPG合成酵素であるCOX-2mRNAレベルでの発現についてrea1-time-PCRで検討を行った。 3.結果と考察 野生型マウスの頭蓋冠骨折周囲におけるCOX-2mRNAレベルでの発現は経時的に増加した。また、野生型マウスでは術後12週で骨折が順調に治癒していったが、COX-2ノックアウトマウスにおいてはほとんど治癒が認められなかった。このことから、COX-2は膜性骨における骨折治癒においても重要な役割を演じていることが分かった。
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