研究課題/領域番号 |
19592298
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
福井 康人 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90363085)
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研究分担者 |
岡本 哲治 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00169153)
虎谷 茂昭 広島大学, 病院, 講師 (90172220)
小林 雅史 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30346506)
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キーワード | アニマルキャップ / 歯牙誘導 / 顎骨 |
研究概要 |
アフリカツメカエル幼生へ移植したexplantの分析 正常胚(St.23)腹部移植へ後、飼育を続けたところ、腹部移植組織も成長に伴い肥大を認めた。植組織は、変態開始時の両脚の出現を妨げず、変態後期には、尾部の吸収とともに縮小し、飼育50日目には、変態を完了し、成体に成育した。成体に成長したものは、運動障害など異常を認めず、両脚基部に膨隆した移植片を認めた。飼育50日目の成体を固定後、脱灰操作をへて、PAS-Alcian blue染色を行い、組織学的に解析したところ、移植部組織は、成熟した軟骨組織によって構成されていたが、一部分はPAS染色にて赤紫色に染まる骨組織を認めた。さらに解析を進めたところ、軟骨組織に接し、萌出時の歯胚様構造を有する組織を認めた。そこで、 歯胚であるかどうかののため、ameloenin(ブタのameloenin全タンパクをとするウサギポリクローナル抗体)を用いて、免疫染色を行い、AECで発色させて解析した。そめ結果、amelogeninは、誘導された歯胚様構造に薄い赤色の陽性反応を示した。以上の結果より、移植組織で誘導された歯胚様構造は、Xenousの歯胚である可能性が示された。試験管内で長期培養したexplantでは、歯胚様構造が確認されなかったが、移植組織内に歯胚様構造が確認されたことより、移植組織はホスト側より試験内の培養液中には含まれない何らかの因子の影響により、歯胚様構造を誘導したと考えられた。
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