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2007 年度 実績報告書

歯科治療時における音楽・笑気併用鎮静法の自律神経と循環動態変動に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 19592303
研究機関鹿児島大学

研究代表者

椙山 加綱  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50124772)

研究分担者 屋島 浩記  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20381155)
浅野 陽子  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40404488)
キーワード精神鎮静法 / 音楽鑑賞 / 笑気吸入鎮静法 / 自律神経系
研究概要

歯科診療室を訪れる患者さんは多かれ少なかれ歯科治療にして恐怖心や不安感を抱いている。なかには歯科治療が怖くて歯科治療を受けることができない歯科治療恐怖症の患者さんもいる。このような患者さんに対して従来から精神鎮静法が行われてきたが、われわれは専門外来としてリーラックス歯科外来を立ち上げ精神鎮静法と音楽鑑賞の併用による精神鎮静法を実施している。そこで、本研究では、クロスウェル社製生体情報モニタシステムと自律神経解析ソフ下を用いて、笑気吸入鎮静法に音楽鑑賞を併用したときの自律神経機能と循環動態変動の変化を検討することを計画し、今年度は笑気吸入鎮静法の自律神経機能に及ぼす影響を解析した。
有志健康成人を対象として、水平仰臥位にて安静状態を維持しながら自律神経解析を行い、交感神経系と副交感神経系の緊張状態を解析して、これを対照値とした。次に笑気吸入鎮静法を行い、至適鎮静が得られた状態を維持しながら、自律神経解析を行い、交感神経系と副交感神経系の緊張状態を解析した。
その結果、交感神経緊張状態を表すLF(low frequency)成分が、安静状態維持20分後には504±157から1532±672、40分後には1522±591と著しく増加したが、笑気吸入鎮静法を行った場合には、20分後には558±119から480±83、40分後には370±95と逆に減少傾向を示した。安静状態群と笑気吸入鎮静群を比較すると、20分後および40分後において統計学的有意差が認められた。とのことから、笑気吸入鎮静法は長時間の安静状態の維持に伴う経時的な交感神経緊張の亢進状態を抑制する可能性のあることが示唆された。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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