1.ヒトロ腔癌患者の転移リンパ節における遺伝子発現プロファイル解析 (a)DNAチップを用いた網羅的解析 口腔癌患者より摘出したリンパ節を病理組織学的に検索して、転移(+)と(-)に分ける。ホモジナイズしてtotal RNAを抽出する。遺伝子発現プロファイルをGene Chip Expression Analysis Systemにて網羅的に解析し、両リンパ節のcomparison analysisを行った。 (b)LCMとreal-time PCRによる発現解析 (a)の解析で、複数の扁平上皮癌細胞株の転移により発現増強が誘発された遺伝子を10個程度に絞り込んだ。これらの遺伝子を対象に、転移が認められなかったリンパ節の組織と、転移が認められたリンパ節の癌胞巣に近接する組織をLCMで切り出し、total RNAを抽出した。これを鋳型に合成したcDNAから2回のin vitro transcriptionでcRNAを合成、これをサンプルとしてreal-time PCRで当該遺伝子の発現を確認した。 2.in situ hybridizationによる発現解析 同定された異常発現サイトカインの発現を、センチネルリンパ節生検にて得られた検体を用いて免疫組織学的およびin situ hybridizationにて検索した。 3.異常発現遺伝子をマーカーとした遺伝子診断の有用性の評価
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