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2007 年度 実績報告書

VEGFに対する分子標的薬とプロテアソーム阻害剤を用いた口腔癌の新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19592338
研究機関徳島大学

研究代表者

玉谷 哲也  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30274236)

キーワードVEGF / プロテアソーム阻害剤 / 分子標的薬
研究概要

本研究は当教室において樹立した口腔扁平上皮癌細胞(BHY、B88、HNt細胞)を用いた。口腔癌細胞をプロテアソーム阻害剤bortezomibで処理すると、NF-κB活性の抑制とアポトーシスの誘導により腫瘍増殖は抑制された。VEGFファミリーの中で、血管新生を促進するVEGF-Aとリンパ管新生因子であるVEGF-CとIL-8mRNAの発現をin vitroにおいてreal-time RT-PCR法を用いて定量した。VEGF-A、VEGF-C、IL-8 mRNAの発現はすべての癌細胞(BHY、B88、HNt)に認められ、bortezomibはその発現を抑制し、放射線照射で誘導された発現も抑制する傾向にあった。ELISA法を用いたVEGFとIL-8蛋白の発現も同様の結果を示した。造腫瘍性があるB88細胞を5週令BALB/c雌ヌードマウスの背部皮下(1×10^6個細胞)に移植し、bortezomib(0.1mg/kg)の静脈内投与による経時的な腫瘍体積を測定した結果、bortezomib投与によって腫瘍体積と腫瘍内血管密度は有意に抑制された。さらに、bortezomib投与は腫瘍内のVEGF-AとIL-8蛋白の発現を有意に抑制し、放射線照射によって誘導された発現も抑制した。すなわち、口腔癌細胞に対して、bortezomibはVEGF-A、IL-8蛋白の発現抑制を介し、腫瘍増殖を抑制する可能性が示唆できた。さらに、口腔癌に対するVEGF-A、Cの発現抑制とbortezomibとの併用効果、VEGF阻害剤とbortezomibとの併用効果について検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 口腔癌細胞に対するプロテアソーム阻害剤bortezomibの抗腫瘍効果2007

    • 著者名/発表者名
      高丸 菜都美, 他
    • 学会等名
      第66回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-10-05
  • [学会発表] プロテアソーム阻害剤bortezomibの口腔扁平上皮癌に対する抗腫瘍効果機構の解析2007

    • 著者名/発表者名
      玉谷 哲也, 他
    • 学会等名
      第52回(社)日本口腔外科学会総会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2007-09-29

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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