研究課題/領域番号 |
19592356
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
木内 奈央 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30457329)
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研究分担者 |
藤原 慎視 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70403706)
塩屋園 敦 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60403705)
北瀬 由紀子 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70363166)
田中 栄二 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40273693)
井澤 俊 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (30380017)
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キーワード | 歯根膜細胞 / RhoE / 細胞骨格 / RNAi / アテロコラーゲン |
研究概要 |
歯根膜細胞の機械的刺激に応答した細胞骨格リモデリングにおけるRhoEの役割を解明することを目的に、まずRhoEおよび細胞骨格関連因子の三次元発現解析を行った。加重負荷後1時間から48時間の各時間において、蛍光免疫染色法によりストレスファイバー形成の観察を行った。また、培養歯根膜細胞に圧縮応力を加えRhoEに特異的な19から21bpの合成二本鎖RNAを用いRNAiにてRhoEの発現制御を行いその機能について検討したところ、ウェスタンブロット法や免疫染色からストレスファイバー形成がRhoEにて制御されることが確認できた。この結果を踏まえて、歯の移動時の歯根膜組織におけるRhoEの役割を解明することを目的に、RhoEに対するin vivoでのRNAiとして、RhoEに特異的な二本鎖RNA(siRNA)とアテロコラーゲンを最適な濃度比率で混合した後、10週齢のC57BL/6マウスの歯周組織にin vivo投与しRNAiを行いその抑制効果をウェスタンブロット法にて検討している最中である。また、組織学的観察として連続切片を再構築により三次元解析し、経時的な歯の移動様相と歯根膜リモデリング様相を解析している。さらに、歯根膜細胞のストレスファイバーの形成やRhoEエフェクター分子の発現も蛍光免疫染色やin situ hibridization法、リアルタイムPCR法、ウェスタンブロット法にて検討を加えている。同時に、歯周組織における骨芽細胞や骨細胞、歯肉の線維芽細胞におけるRhoEの発現様相を対照群と比較検討する予定である。
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