研究分担者 |
宮脇 正一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80295807)
永田 順子 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50264429)
山崎 要一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30200645)
岩崎 智憲 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (10264433)
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研究概要 |
本研究の目的は小児における睡眠障害の実態を把握し、睡眠障害の有効な治療法を策定することを目標として、睡眠障害と関連因子との相互関係を明らかにすることである。概要は次の通りである。睡眠障害や睡眠時ブラキシズム、胃食道酸逆流に起因する消化器症状などに関するアンケート調査を行い、口腔顎顔面の形態や機能との関連を調べる。また、調査から睡眠障害またはそれに関連する睡眠時ブラキシズム、消化器症状の疑いが認められた患者について、睡眠検査などのさらに詳細な検査を行う。また、顎顔面形態や歯列の治療が必要と診断された患者には治療を行い、治療効果を検討する。 19年度においては、交付された経費で実験・計測機器を購入し、本研究のデータ処理および解析システムを構築することと、ならびに対象被験者を選定するための実態調査アンケートを作製し、対象被験者のスクリーニングを行った。すなわち、具体的には、睡眠時の無呼吸を調べるための呼吸状態、SpO_2を、また、睡眠時ブラキシズムを測定するための睡眠中の咬筋、側頭筋の筋活動を同時記録できる生体信号収録装置を用いて、予備的に計測を行い、睡眠中の生体信号の同時記録と解析が可能であることを確認した。また、被験者の心理的健康状態と特性、睡眠障害ならびに消化器症状について調べるために、心理的健康状態については内田クレペリン精神作業検査、小児エゴグラム、PedsQL(Varni, et. al., 2001)を、睡眠障害についてはEpworth Sleepiness Scale (ESS)、 Pediatric Daytime Sleepiness Scale(PDSS)を、消化器症状についてはQUEST問診票ならびにFスケール(Kusano, et. al., 2004)を基礎にした実態調査アンケートを作製した。今後、より睡眠障害の検出効果の高い質問内容を加え、アンケート調査を行い、検査対象となる被験者を選定し、検査と解析を行う予定である。
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