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2008 年度 実績報告書

メカニカルストレスに伴う歯周組織のコラーゲン分解・産生について

研究課題

研究課題/領域番号 19592376
研究機関松本歯科大学

研究代表者

栗原 三郎  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (70126225)

研究分担者 上松 隆司  松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 准教授 (40203476)
薄井 陽平  松本歯科大学, 歯学部, 助教 (00387424)
キーワードメカニカルストレス / 歯周組織 / 骨芽細胞 / 牽引 / コラーゲン合成 / コラーゲン分解
研究概要

メカニカルストレスに伴う歯周組織のコラーゲン分解・産生に関する研究において、まず、我々が開発した実験系、マウス培養骨芽細胞に対して機械的な刺激を加える実験系を用いた。すなわち、底面がフレキシブルな培養シャーレに、底面より陰圧を断続的に加え、底面に伸縮を加えることにより、細胞に機械的刺激を加えるものである。さらに、同じ培養シャーレを応用し、底面に石膏でできた半球をあて、シャーレ上部より荷重を加えることにより、培養線維芽細胞に機械的な過的な伸展力を段階的に加えることが可能な実験系を確立した。また、歯根膜線維芽細胞の細胞系の確立も行なっており、種々の線維芽細胞に対し、強弱種々の牽引力をかけた際の細胞分裂能とコラーゲン合成能を検討した結果、細胞分解能とコラーゲン合成能の上昇が見られた。このことは、遺伝子レベルでも検討され、ある程の裏付けを得ることができた。さらに、機械的な刺激の細胞変化に対する初期変化の様相を明確にするために、牽引力をかけた直後からの培養細胞微速度ビデオ撮影法を開発し、検討した。牽引刺激を受けた細胞は、まず最初に、細胞外部のマトリックスに対して、やや遅れて伸展を始めることが理解された。最初は牽引された方向に沿って移動し、牽引されることが判明した。さらに、この細胞自体の伸展が、次のステップであるコラーゲン合成系を刺激し、さらには、細胞分裂能やコラーゲン分解酵素の合成系も刺激するのではないかと考察された。強弱種々の機械的な刺激に対しては、刺激量に対応して反応する傾向がみられたが、細胞の反応が多岐に渡るために、明確な結論は得られなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of Msx2 as a promoting factor for Runx2 at the periodontal tension sides elicited by mechanical stress.2008

    • 著者名/発表者名
      Watanabe T
    • 雑誌名

      Eur J Med Res. 22

      ページ: 425-431

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Jaggedl peptide appearing in mandibular condylar cartilage development.2008

    • 著者名/発表者名
      Shimizu T
    • 雑誌名

      Eur J Med Res. 23

      ページ: 46

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Gene expression of Jagged2 in mandibular condylar cartilage development.2008

    • 著者名/発表者名
      Shimizu T, et al
    • 雑誌名

      Eur J Med Res 23

      ページ: 13

    • 査読あり
  • [学会発表] メカニカルストレスが引き起こすマウス歯根膜細胞におけるRunx2とMsx2の免疫組織化学的変化2008

    • 著者名/発表者名
      村岡理奈, 他
    • 学会等名
      歯科基礎医学会
    • 発表場所
      東京都・江東区・TOC有明
    • 年月日
      2008-09-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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