研究分担者 |
渡辺 久 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (40143606)
小田 茂 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 講師 (70160869)
小林 宏明 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教 (50396967)
岩崎 剣吾 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40401351)
水谷 幸嗣 東京医科歯科大学, 歯学部付属病院, 医員 (60451910)
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研究概要 |
1.残存歯周ポケット治療へのレーザー応用の手技の確立と臨床効果の検討:基本治療後に残存する歯周ポケットを有する部位を対象とし,従来法通りの機械的スケーリング・ルートプレーニング(SRP)にレーザーを併用する方法として,新しい詳細な術式(Er : YAG laser assisted comprehensive periodontal pocket treatment : Er-LCPT)を確立し,術後12ヶ月までの各種臨床検査の結果を分析し,良好な成績を確認した. 2.残存歯周ポケット治療へのレーザーの応用に関する臨床比較研究:歯周ポケットを有する2部位を対象とし,split mouth designで,1部位は従来の機械的治療のみによるポケット処置,もう1部位は機械的SRPにレーザーを併用した処置(Er-LCPT)を行うランダム化臨床比較研究を開始した. 3.歯周ポケット治療へのレーザー応用の手技の確立と臨床効果の検討:基本治療における歯周ポケット治療において,従来の機械的スケーリング・ルートプレーニング(SRP)の代替としてレーザーのみを用いる方法について,治療術式の検討を行い,また新型のコンタクトチップの性能を評価した. 4.レーザーの生物学的効果の検索に関する分子生物学的研究:マウス由来骨芽細胞を用いて低出力Er:YAGレーザー照射による骨芽細胞の増殖を促進するメカニズムについて検討したところ,主にMAPK/ERKの活性化が関与していることを明らかにし,論文を投稿した. 5.高パルス数でのレーザースケーリングの有効性・安全性の評価:40Hzまでの高Hzについて,昨年度までに得られた研究結果を分析し,論文を準備中である. 6.歯肉剥離掻爬術への応用に関する臨床研究:昨年度までに得られた歯周外科治療におけるレーザー応用後の長期経過について総括し,論文を準備中である. 7.レーザーによる歯肉色素沈着の新しい除去法に関する臨床研究:臨床的な効果を長期的に検討したところ,再発は比較的軽度で効果が維持されていることを確認し,論文を準備中である.
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