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2009 年度 実績報告書

歯周病進行の危険度を予測する診断用カスタムアレイの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19592396
研究機関日本大学

研究代表者

平塚 浩一  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (80246917)

キーワードマイクロアレイ / 診断 / 歯周病 / 細菌 / 遺伝子発現 / 病態
研究概要

本研究の目的は、患者個々の歯周病が、将来どの程度重篤化する危険性を含んでいるかを、口腔内細菌、特にPoyphyromonas gingivalisを中心とした常在する口腔内細菌の病原性を原核生物用遺伝子発現アレイから推測する診断法を開発する事にある。今までの基礎的研究結果から歯周病診断用のP.gの候補遺伝子を探り込み、その候補遺伝子に対してパブリックデーターベースで登録されてるP.g W83株と33277株、および当教室で解析を試みているTDC60株の3株で共通した遺伝子配列をターゲットにして、カスタムマイクロアレイ用の遺伝子プローブ(70mer)の設計を行ない、診断用アレイの作成を行い有用性を検証した。慢性歯周病患者(プロービング時の歯肉出血有り・歯槽骨吸収有り)のうち、軽度歯周炎(PD:3mm以下)および重度歯周炎(PD:7mm以上)と判断される患者のポケットから滅菌ペーパーポイントを30秒差し込むことで、歯肉溝浸出液を採取した。一部はRNA安定化試薬に保存後、RNA抽出を行なった。また歯肉溝浸出液の一部をPBS溶液に保存し生化学的解析(IL-1,IL-6,IL-8,PGE2,TNFα)をEHSA法で行なった。抽出したRNAから哺乳動物RNAをサブトラクトしたのち、逆転写反応、二本鎖cDNA作成後、IVT法によりcRNAの増幅を行なった。またそれを標識しアレイ上の遺伝子プローブとハイブリダイゼーションを行なった。その結果、軽度歯周炎と重度歯周炎患者の歯肉溝中のP.gingivalis遺伝子の発現量に差があるものが、数百遺伝子疾患マーカー候補として存在した。また、この中から発現パターンの組合せの検討と生化学的マーカーとの関連性について検討をし興味ある知見を得る事ができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Hemin-binding protein 35(HBP35)plays an important role in bacteria-mammalian cells interactions in Porphyromonas gingivalis2010

    • 著者名/発表者名
      Hiratsuka K
    • 雑誌名

      Microb Pathog 48

      ページ: 116-123

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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