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2008 年度 実績報告書

歯周組織における可溶性インターロイキン1タイプ2レセプターの役割

研究課題

研究課題/領域番号 19592397
研究機関愛知学院大学

研究代表者

石原 裕一  愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (50261011)

研究分担者 田中 繁寿  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30367619)
亀井 英彦  愛知学院大学, 歯学部, 助教 (50421243)
キーワード歯肉溝浸出液 / 侵襲性歯周炎 / インターロイキンー1β / 可溶性IL-1タイプ2レセプター / 遺伝子多型 / マウス歯肉上皮細胞 / インターロイキンー4 / インターフェロンーγ
研究概要

研究課題を研究計画にしたがい、臨床研究と基礎研究を行った.臨床研究として病態の異なる慢性歯周炎患者と侵襲性歯周炎患者より歯肉溝浸出液(GCF)を採取し,インターロイキンー1β(IL-1β)と可溶性IL-1タイプ2レセプター(type II R)をELISA法にて測定したところ,IL-1βの検出率ならびにその濃度は両群間においてほぼ同程度であったのに対し,可溶性IL-ltype II Rは侵襲性歯周炎患者の方が理由はまだわからないが,検出されにくい場合が多かった.しかし検出された被験歯でのIL-1type II R濃度は両疾患群でほぼ同程度であった.さらに健常被験者と侵襲性歯周炎患者より、ゲノムDNAを採取し、IL-ltype II R遺伝子を候補遺伝子としてその遺伝子多型と歯周炎との関連解析を進めたところ,歯周病という罹患率の高い疾患としては妥当なアリル頻度を有する3つの遺伝子多型を発見し,さらに統計学的に有意なハプロタイプ見いだすことができ,現在投稿準備中である.次に臨床研究での現象についてマウス歯肉上皮細胞を用いて、遺伝子とタンパクレベルでの解析を進めたところ、IL-4とIL-13によって歯肉上皮細胞から産生されるIL-ltype II Rは増加し、IFN-γによって産生が減少することが明らかとなった.この結果についても現在投稿準備中である.歯周病関連細菌による歯周病モデルは今回の研究期間内には確立することはできなかったが、研究期間終了後も引き続き研究を継続し、実験系が確立後にIL-ltype II Rの実験的歯周炎に対する影響を形態学的に免疫組織学ならびに画像解析による定量により評価したいと考えている.計画した実験をすべて完了させられなかったが、これまでに明らかになったことから、IL-ltype II Rは歯周炎の進行に対し防御的に働いていることが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Soluble Interleukin -1 Receptor Type II Levels in Gingival Crevicular Fluid in Aggressive and Chronic Periodontitis.2008

    • 著者名/発表者名
      Suzuki M
    • 雑誌名

      J Periodontol 79

      ページ: 495-500

    • 査読あり
  • [学会発表] 歯周病におけるIL-1レセプターtypeIIの働きについて2008

    • 著者名/発表者名
      石原裕一, 11名
    • 学会等名
      第21回日本歯科医学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-11-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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