近年、乳幼児の食事に関す61不安7疑問は多くの保護者が抱える問題となっており、栄養学的支援のみならず養育態度や養育環境を考慮した支援も必要であると考えられる。特に、核家族の増加や両親の共働きなど、乳幼児を取り巻く生活環境におけるストレスの多い現代社会では、食事に関する問題と養育環境との関連性を詳細に検討することは、今後の子育て支援において重要な課題と思われる。 本研究では、幼児における食事前後および食事中のストレス状態を測定・評価することにより、「食事の楽しさ」を客観的に判断し、これらの変化が食事時間をはじめとした食行動に与える影響を解明することで、幼児の食事に関する新たな支援方法を確立することを目的とする。 本年度は、唾液中のコルチゾールおよびアミラーゼをストレスマーカーとし、成人における食事前後およびストレス状態における食事中のストレスについて検討を行った。その結果、ストレスマーカーは午後2時〜5時にかけて安定した数値を取ること、ストレスをかけた上体で食事を摂取させることによってストレスマーカーの濃度が上昇することが明らかとなった。
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